DIOインプラントLAオープン 2日目リーダーボード
2022年 DIOインプラントLAオープン
期間:04/21〜04/24 場所:ウィルシャーCC(カリフォルニア州)
4パットダボから挽回の一日 渋野日向子は“神アプローチ”で決勝圏内へ
◇米国女子◇DIOインプラントLAオープン 2日目(22日)◇ウィルシャーCC (カリフォルニア州)◇6447yd(パー71)
まさかの“4パットダボ”発進、予選カットラインとの攻防を必死に乗り越えた。渋野日向子はイーブンパー30位から「74」とスコアを落として通算3オーバー。カットライン上の暫定60位でホールアウトし、決勝ラウンド進出を濃厚にした。
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ティオフ前の練習でつかんだ好感触は一瞬にして手からこぼれた。出だし1番で第1打を左のバンカーに入れ、UTでの2打目でグリーンを捕らえながら、2パット目からカップ周りを往復。続く2番(パー5)をバーディにしたが、流れはすぐに変わらなかった。
1Wショットを右ラフに入れた6番。強振した3Wでの2打目は高さが出ず、目の前のバンカーに入った。「7Wで『(グリーンの)手前でOK』と考えれば良かったのに『3Wで転がしてグリーンに乗ったら最高だな』という欲が生まれまして…。当たりは良かったけれど、ライが左下がり。私がバカだった」。連続ボギーのきっかけを作った。
ティショットで“逆球”が出て、右のバンカーに落ちた後半12番(パー3)のボギーで通算4オーバー。今季初の予選落ちのピンチにひんしたところで、「ここからやっぱり頑張るしかないと思った」と1Wにもう一度気持ちを込めた。
13番(パー5)ではフェアウェイから“直ドラ”も披露。グリーン左からのバンカー越えの3打目は「“神アプローチ”が結構あった」というこの日のナイスチップのひとつだったが、1.5mを外してパー止まり。続く14番も3mのチャンスを外した。
あきらめない気持ちは終盤に実る。15番(パー5)、7Wでの2打目はグリーン奥のバンカーへ。「手前に外れて池(小川)に入るよりは、奥のバンカーも仕方ないと、割り切って打てた」という。下りの第3打はやはり“神アプローチ”のひとつだ。バーディにつながるピンそば1mに「よう止まってくれた」
再びグリーンの手前をクリークが走る17番、「しっかり自分のスイングをしようと思って振り切った」というUTでの2打目を3mにつけてバーディ。難関パー3である18番をボギーにしても、決勝ラウンド進出圏内でホールアウトできた。
日没間際にプレーを終え、体をさすったのは夕方の冷え込みによるものだけではない。「こんだけヒヤヒヤした一日は久しぶり」と胸をなで下した。惜敗の2位で終えた前週の「ロッテ選手権」とは違う緊張感から解放。「(週末)2日間は自分のやりたいゴルフを気にせずできたら。マネジメント頑張ります!」と締めくくりの言葉に、反省と巻き返しへの意思を込めた。(カリフォルニア州ロサンゼルス/桂川洋一)