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2022年 ゲインブリッジLPGA
期間:01/27〜01/30 場所:ボカリオGC(フロリダ州)

12歳の笹生優花が悔し涙で誓った「飛距離で勝ちたい」

◇米国女子◇ゲインブリッジLPGA at ボカリオ 初日(27日)◇ボカリオGC (フロリダ州)◇6701yd(パー72)

あの日、12歳の笹生優花は世界の広さを知った。米国のジュニア大会で一緒に回った2歳上のパティ・タバタナキット(タイ)のロングドライブに圧倒された。

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1年で体も大きく成長する時期。年上の選手にパワーの面でかなわないのは自然の道理だが、飛ばしの分野ではフィリピンで負け知らずだった少女は悔し涙を流したという。

「飛距離で勝ちたい」。翌年も3歳上のアンドレア・リーに引き離され、さらに燃えた。男子のロリー・マキロイ(北アイルランド)を彷彿とさせるスイングから放たれる迫力満点のショットで昨年のメジャー「全米女子オープン」を制する原点となった。

そのタバタナキットと同組で回ったこの日の予選ラウンド。昨年のメジャー「ANAインスピレーション」を制して米女子ツアー新人王と少しだけ先にブレークした22歳と笑顔でラウンドした。

「ジュニアのころから一緒だったパティさんもギャビー(ロペス)さんもホントに上手で尊敬する選手。きょうも勉強になりました」と謙虚に言ったが、ドライビングディスタンスでは280.5ydを記録した笹生に軍配が上がった。タバタナキットは276.5yd。280yd超はビアンカ・パグダンガナン(281yd、フィリピン)と2人だけだった。

グリーンを大きく外す場面がほとんどなく、精度も光ったショット。7番は尾根越えのアプローチを寄せて難なくパーを拾い、セカンドが右のブッシュにある切り株で跳ねて戻ってきた8番はラフから約60ydを56度のウェッジでピタリとつけてバーディを奪うなど、総合力が際立った。

「ホントに良いラウンドだった。ティショットも安定していましたし、パターもまあまあ入ってくれた。あしたも楽しんでラウンドできれば」と振り返った「67」で4打差4位。末恐ろしい20歳は前週開幕戦に続いて上位で滑り出した。(フロリダ州ボカラトン/亀山泰宏)

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