米国女子Qシリーズ(1週目)リーダーボード
2021年 米国女子Qシリーズ(1週目)
期間:12/02〜12/05 場所:マグノリアグローブ(アラバマ州)
ズッコケ→ズン→ガツガツ 渋野日向子は「ハラハラドキドキ」の突破
◇米国女子◇Qシリーズ 4日目(5日)◇マグノリアグローブ(アラバマ州)◇クロッシングズコース6664yd(パー72)、フォールズコース6643yd(パー71)
4番までに2バーディを先行させた渋野日向子だったが、5番(パー5)で試練が訪れた。打ち下ろしのセカンドはエッジまで約200ydでラフのライも悪くなかった。距離的には問題ない3Wのショットを手前の池に入れた。
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「ホント情けない。狙っていく必要はなかったですよね。Qシリーズ(の中盤)でやることじゃないなって。反省です」と言ったセカンド以上に悔しがったのは、ドロップして池の手前から打った4打目。80ydほどのウェッジショットをピンが切られた上の段に乗せられず、長いパーパットを残してダブルボギーをたたいた。
「やらかしたけど、切り替えてできた」と話したように、7番でベタピンのショットを見せて獲り返すと、最終18番(パー5)では挽回のチャンスが巡ってきた。ピン位置はバンカーを越えたところにある右手前。「(2オンを狙おうにも)どうしてもランが使えないようなところ。20ydとか10yd手前だったら、アプローチもちょっと難しくなる」。3打目勝負を選び、残り78ydから54度で横1.5mに絡めるバーディで締めくくった。「5番の4打目が全然ダメだった。そのリベンジと思ったのが、いい感じで距離も合ってうれしかった」と笑顔でうなずいた。
初日81位と出遅れ、2日目も伸ばせず72位と2週目進出圏外で迎えた週末だった。「やっぱり、予選カットの方が見えてしまっていた。1日目からずっこけたんで、その分、考えてもいなかったプレッシャーを抱えて、2日目から“ズン”みたいな」。冗談めかして言えるのも、逆境をはね返すことができたからだ。
「3日目からガツガツ行くしかないなと思った。それがいい結果につながったと思います。出だしからつまずいて、ハラハラドキドキな4日間ではあったんですけど、きのう6アンダーで回れたことによって気持ちも切り替わりましたし、(きょうは)1日目(と同じコース)のリベンジができた。次に、来週につながるいいプレーができた」
通算6アンダー24位で1週目を終え、車で3時間半ほどの距離にあるアラバマ州ドーサンのハイランドオークスGCが2週目の舞台となる。「この4日間で3回も(ダブルボギーを)打った。もったいない。やりすぎですよね。(残り)あと4日しかないわけですから、切り替えてしっかり準備したい。(ツアーメンバーの資格は)45位とはいえ、20位以内には絶対入らないといけないですし、ひとつでも上に行かないと」。夢の米ツアーへの扉を開く戦いは折り返し地点に入った。(アラバマ州モービル/亀山泰宏)