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プレーオフも怖くない 稲見萌寧が表彰台見据え最終日へ

東京五輪 女子3日目(6日)◇霞ヶ関CC東コース(埼玉県)◇女子6648yd(パー71)

54ホールを終えて、フェアウェイキープ率83.3%(35ホール/パー3を除く42ホール)は堂々の全体1位。パーオン率でも全体3位の79.63%(43/54)をマークする稲見萌寧が3日目を終えて、首位のネリー・コルダと5打差の3位につけた。

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1Wショットでフェアウェイをとらえ、安定したフェードボールでグリーンに球を運ぶ。「楽しい状態で回れている」という稲見だが、ときに感情があふれることもある。

3バーディを奪って迎えた9番は1Wショットが左ラフにつかまって、2打目をフェアウェイにレイアップ。残り約50ヤードのアプローチを6mほどショートすると、ウェッジで地面をたたいて悔しがった。

だからこそ、このボギー直後の10番(パー3)で、下り3mのバーディパットを沈めるとガッツポーズが飛び出した。13番でも4mをねじ込みガッツポーズ。「上位で戦えているときは1つのバーディが大きくなって、その分思いも強くなる。『イェーイ!』っていう気持ちが少し大きかったのかな」と22歳はキラキラ笑った。

「あまり優勝争いをしている感覚はない」という稲見だが、一時は単独2位に浮上した。だが、最終18番で2打目をグリーン奥にこぼし、2.5mに寄せたパーパットは「ラインの読み間違い」でボギーとして、3位タイに後退。それでも、戦況を見つめた服部道子コーチは「彼女の性格的に、最後のボギーは良かったかもしれないです」と、その負けん気に火がつくことに期待した。

5日前、試合を終えたばかりの松山英樹に掛けられた言葉は今もしっかり覚えている。「自分たちがメダルを獲れなかったので、女子で頑張ってほしいというエールをもらった」という稲見。コルダの3打差でアディティ・アショク(インド)が続き、さらに2打差で稲見ら4人が並ぶ。まだメダルの行方は分からない。

男子では銅メダルを争って7人がプレーオフを戦ったが、稲見は国内ツアーでプレーオフは3戦全勝。「プレーオフなら負けないぞっていう気持ちはある?」という質問にかぶせるように「あります!」と即答した。(埼玉県川越市/今岡涼太)

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