フォン・シャンシャンの略歴
2021年 東京五輪
期間:08/04〜08/07 場所:霞ヶ関CC(埼玉)
大会2日目に32歳のフォン・シャンシャン 五輪を花道に現役引退へ
◇東京五輪 女子事前(2日)◇霞ヶ関CC東コース(埼玉県)◇女子6648yd(パー71)
前回のリオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得したフォン・シャンシャン(中国)が、東京五輪終了後に現役引退する可能性があることを、2日の公式記者会見であらためて明らかにした。
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以前から、オリンピック後の引退について言及してきたフォン。「1年前に(オリンピックを)プレーする予定だったけど延期になって、私の計画も変わった。去年、オリンピックでプレーしたらそれを最後に引退して、なにか他のことをやろうと思っていたけど、もう1年待たなければいけなかった。私はもう32歳になる。永遠の18歳ではないので、簡単な決断じゃなかった」と、その思いを語った。
オリンピック出場も2度目となり、その心境も5年前とは違っている。前回のリオ五輪の初日スタートティでは、米女子ツアーのデビュー戦と同じように「なにをしたか、ほとんど覚えてない」と極度の緊張があったという。
「(リオでは)1番のティショットはバンカーに向かって転がっていったけど、バンカーの手前にあったレーキに当たってフェアウェイに止まってくれた。ちょっとした幸運だったと思う。2番ホールでもう少しまっすぐ打てて、よし大丈夫っていう感じだった」と振り返る。最終日は自身の順位も把握せずにラウンドを楽しんで、最後はタップインパーでホールアウト。「あとで1打差に4人くらいいたのを知ったけど、もしあのパットを決めなければいけないと分かっていたら、たぶん外していたと思う」と笑った。
「今年も(最終日と)同じ気持ちで戦いたい」というフォン。前回はラウンド、練習、試合、それ以外は食べて寝るだけだったというオリンピック生活を楽しむことも、2度目でほぼ最後となる東京五輪でやりたいことだ。
「今回は東京に来て、もちろん試合が一番大切だけど、それ以外にも新しい友だちを作ったり、中国の他のアスリートや他国の選手たちに会ってみたい。他の競技を観に行けないのは本当に残念だけど…」
大会2日目の5日に32歳の誕生日を迎える。この一週間をキャリア最後の思い出にする。(埼玉県川越市/今岡涼太)