<スコア>キア・クラシック
2021年 キア・クラシック
期間:03/25〜03/28 場所:アビアラGC(カリフォルニア州)
ポアナ芝に泣いた畑岡奈紗 ショット復調で次戦メジャーへ「調整の時間増えた」
◇米国女子◇キア・クラシック 2日目(26日)◇アビアラGC (カリフォルニア州)◇6609yd(パー72)
ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ畑岡奈紗は3バーディ、2ボギーの「71」で回り、通算6オーバー96位。初日「79」の出遅れを取り戻せず、2試合連続の予選落ちを喫した。
<< 下に続く >>
巻き返しを阻んだのが、午後組で厳しさが増したポアナ芝。「一個も決まってくれなかったですね」と苦笑交じりに言った。バーディを先行させた直後の3番(パー3)でバーディパットがカップに蹴られた。7番も打ち下ろしの第2打で完璧に距離感を合わせたが、キャディのグレッグ・ジョンストン氏に声をかけて入念にラインを読んだ短いバーディパットが右を抜けた。後半11番(パー3)では返しのパーパットを外し、予選通過の望みがしぼむ痛恨のボギー。
「スライスラインを右に浅く外すところがあったけど、ほとんどいい打ち出しはできていたと思う。少なからずポアナ芝の影響はあったので、浅めに(読んで)強く、最後切れないような(転がりのいい)打ち方をしていかないといけない。ただ、返しの30、40㎝でも気を遣うので、それを考えてしまうとジャストタッチで打っていって、最後(わずかに)切れてしまったりというのがありました」
悔しい結果にも声のトーンを下げないのは、シーズンに入ってから頭を悩ませていたショットの復調を感じられたことが大きい。パー3を除く14ホールでフェアウェイを外したのは1ホールだけ。グリーンを外した4ホールもカラーがほとんどだった。「ここ最近の中では一番ショットも安定していて、スコアには出ていないですけど、次の試合に向けて前向きに終われる内容だったかなと思います」とうなずいた。
その“次の試合”が今季メジャー初戦となる「ANAインスピレーション」(4月1日~/カリフォルニア州ミッションヒルズGC)。9月開催だった昨年大会で7位に入り、攻略に自信を深めている。「相性のいいコースだと思う。(予選落ちで)逆に2日間調整の時間が増えたと思って、来週に向けて準備したい」と最後まで前向きだった。(カリフォルニア州カールスバッド/亀山泰宏)