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2020年 KPMG全米女子プロゴルフ選手権
期間:10/08〜10/11 場所:アロニミンクGC(ペンシルベニア州)

海外転戦が解き放った重圧 渋野日向子「メジャー覇者は捨てていい」

◇米国女子メジャー◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 最終日(11日)◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇6577yd(パー70)

ティオフのアナウンス時、「ヒナコ・シブノ」の紹介には決まって「メジャーチャンピオン」の肩書きが添えられる。今後のゴルフ人生でも、必ずついて回る栄光。2カ月に及ぶ海外転戦は、渋野日向子の中に変化を生んだ。

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「(メジャーチャンピオンの意識を)もう、捨てていいんじゃないかなって思うくらい。日本ではやっぱり42年ぶりだったので、何かを背負っていかなければいけないのかもしれなかったですけど、こっち(米ツアー)で戦うとしたら、メジャーチャンピオンというその言葉を捨てていいと思いました」

ディフェンディングチャンピオンとして挑んだ「AIG(全英)女子オープン」を含め、スコットランドでの2試合は予選落ち。米国本土では51位、24位、27位と続けて予選を通過し、締めくくりの6試合目は最終日をパープレー「70」で回り、通算11オーバーの58位で終えた。

「確かに結果で見たら(メジャーを)勝ってはいるんですけど、私よりレベルの高い人は何百人、何千人といる。この会場でも、私より上にいる人がたくさんいます」と言った姿は、大会前に「過去のメジャーチャンピオンとして臨む大会。それなりのスコア、それなりの結果を出さなきゃいけない」と口にしたときよりも、肩の力が抜けていた。

「いまの自分の技術でメジャーチャンピオンというのも恥ずかしいので(笑)」と自虐節を交えつつ、「この6試合を経験して、(メジャーで勝った選手という)プレッシャーは何も感じなくていいんだなと、すごく思わされました」と心が軽くなった。

ホールアウト後、ZOOMを通じたインタビューエリアが混み合い、取材対応まで少し時間が空くことを告げられた。練習場に向かい、アプローチショットを繰り返した。

時間が惜しい。

「悔しい思いはたくさんした。ゴルフに関しては、やり残したことばっかり。それを1年間で返すことはできないですけど、長い時間をかけて、もっと成長してアメリカに戻ってきたい。もっと強くなって、この場で戦いたい」

重圧から解放された渋野の負けん気に、もっと大きな火がついた。(ペンシルベニア州ニュータウンスクエア/亀山泰宏)

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