ロールスロイスのゴルフカートを発見。米国のカート社会とは？

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、各国で大規模イベントが中止や延期に追い込まれた2020年。プロゴルフも例外ではなく、選手たちの熱戦を見られない期間が続いています。自粛ムードが漂うなかではありますが、再開のときが来ることを信じ、ゴルフカメラマンの厳選写真で世界のゴルフに思いを馳せます。（JJ田辺カメラマン）

■「ANAインスピレーション」の会場から

ベントレー（左上）、キャデラック（右上）、クライスラー（下段右左）を模したカート。左下はボブ・ホープ・クラシックとのコラボレーション

米国社会において“ゴルフカート”は、その名前以上の意味を持つケースがあります。都市部はさておき、広大な敷地があるコミュニティではカートはまさに生活の足。銀行やスーパーマーケットなどに続くカート用の道路を整備して、自動車代わりに使用されている町もあります。

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クラシックカーを模したゴルフカート。セレブ・・・

毎年4月に行われ、今年は9月に開催が延期された女子メジャー「ANAインスピレーション」の会場、ミッションヒルズのあるカリフォルニア州パームスプリングスはそんな場所にひとつ。ゴルフをするためだけの乗り物ではありませんから、カスタムが豪華でバラエティに富んでいます。

こちらはBMWのゴルフカート

クラシックカーを模したもののほか、ロールスロイスやベントレーといった高級車をはじめ、BMW、キャデラックなど国内外の自動車メーカーのエンブレムが入ったカート。これらはメーカーからライセンスを得たカート会社がラッピング装飾などを施しています。

カートの後部もしっかり装飾

本来のゴルフカートらしく、キャディバッグを積むところ、目土用のポットなどは基本装備。ワイパーや暖房設備が備わっているものもあります。1台で200万円以上、軽自動車よりも高いものもあるからホントに“クルマ”です…。

ANAインスピレーションの前身、クラフト・ナビスコ選手権大会関係者のカート。こちらはキャデラック

田邉安啓（JJ）
福井県出身。ニューヨークを拠点にゴルフカメラマンとして活動する。1991年に渡米し、大学卒業後の96年から米国のゴルフ場で勤務した。98年からゴルフカメラマンとして、PGAツアーやLPGAツアーを撮影。現在は年間30試合以上を取材。