「スウィンギングスカートLPGA台湾選手権」2日目スコア
2019年 スウィンギングスカートLPGA台湾選手権
期間:10/31〜11/03 場所:ミラマー・ゴルフカントリークラブ
カート道→池ポチャ 渋野日向子は米ツアー初のオーバーパー
◇米国女子◇スウィンギングスカートLPGA台湾選手権 2日目(1日)◇ミラマー・ゴルフカントリークラブ(台湾)◇6504yd(パー72)
首位と3打差の8位で出た渋野日向子は、クセの強いグリーン上で流れをつかめず「74」。いたずらに変わる台湾の強風にも惑わされ、米ツアー6ラウンド目で初のオーバーパーをたたいた。通算1アンダー34位から週末の巻き返しを図る。
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右へ流れる秒速11mの風が吹いた。左ドッグレッグの後半15番ティ、渋野は第1打を前に一呼吸置いた。「ちょっと風がやまないかなって思っていた。さっきよりは弱まったかな、と思ったんですけどね」。強振した打球が直後の突風に流され、ロープ外のカート道に転がった。ほぼ無風の状態で、後に打ちフェアウェイに置いた同組2人を尻目に自身の球の行方の確認に向かった。
競技委員を呼んだが、無罰の救済を受けられるニアレストポイントは右側の深い植え込み。「カート道からは初だった」と手前に切られたピンに対し、152ydを5Iで鈍い音を立てると、観客のため息とともにグリーン左手前の池に入った。結局、5オン1パットのダブルボギー。14番でバーディを奪っただけに「冷静ではあったんですけどね。ピンを狙ったのはバカだったかも…。もう少し何とかなったかもしれないですね」と唇をかんだ。
前半3番で奥から下りのスライスラインに乗せる絶妙なアプローチを入れ、2連続バーディとした。幸先好くスタートを切っただけに、1.5mを外して初ボギーを喫した7番(パー3)が、くやしい。「あそこからですよね。最初の流れを考えるとこのスコアは本当に情けない」。自賛した前日のショットと比較すれば、若干感触は下がったが、「もう少し(スコアとして)何とかなるゴルフではあった」と悔やんだ。
開幕前から課題に挙げた芝目の強いグリーンは「(ラインを読める兆しは)まったくですかね」と苦笑い。ただ海外で味わう、初めての苦い記憶は大きな経験値になる。「今日は(練習が)長いですね~」とドライビングレンジで150yd地点にある看板に命中させると、両手を上げ拍手喝采を浴びた。「(ロングパットなど)調整できるように、一生懸命頑張っていくしかないですね」。前を向きながら、残り2日間を見据えた。(台湾・新北市/林洋平)