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開幕戦で予選落ちも、高まる宮里藍への期待

2008/02/22 12:19

宮里藍の、アメリカツアー3年目のシーズンが始まった。

久々に会った彼女から「これまでにないくらい充実したオフを過ごせた」という言葉が、充実感溢れる清々しい笑顔とともに口をついて出た。それは、昨シーズン後半の不調が全くなかった様な口ぶり…とも取れるほどだった。

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昨シーズン後半、突如として起こったドライバーの不調。長い不調をいつ抜け出せるのか…そんな周りの言葉をよそに、12月は全くクラブを握らず、1月から本格的な練習を開始。しかもこれまで地元沖縄での調整が主だった宮里だが、今年はコーチである父・優さんに「(ショットに関して)今は黙って見ていて欲しい」と、あえてたった1人でアメリカに飛び立ち、昨シーズンから契約をしたメンタルコーチ、ピア・ニールソンのスクールがあるアリゾナの地で、1人黙々と調整を続け開幕戦に備えた。全ては『自分のフィーリング』を一番に優先しながら。

開幕戦を前にした練習ラウンドで、その「充実」の言葉の意味が納得できた。フェアウェイキープと飛距離が極端に落ちていた宮里だったが、まるでそんな事…遠い昔に起こったことの様に気持ち良くスイングをする姿がそこにあった。

昨シーズンの不調に陥る前の正確なドライバーショットを随所に見ることができ、飛距離もほぼ戻っていた…むしろ良く飛んでいた。そして何より、そんな『自分らしいゴルフ』を取り戻しつつある彼女からは、ラウンド中の笑顔が絶えない。本人も納得の開幕戦を迎えられているに違いない…開幕戦への期待が否応にも高まっていった。

そして始まった開幕戦「SBSオープンatタートルベイ」。

しかし、現実はそう簡単にはいかなかった。ショットは好調を保つも、「パッティング」がなかなか決まらない。初日から1ピン以内の絶好のバーディチャンスに度々つけるものの、なかなかスコアを伸ばすことが出来なかった。さらに、再三のチャンスを逃し続けた宮里は、3パット、さらには80cmのパーパットも外すなど、開幕戦はとにかく「パッティング」に苦しんだ。

結局9オーバーに終わり、2年連続開幕戦予選落ち。「毎日アンダーが出てもおかしくないのに…何でですかねぇ~?」と、ラウンド後は本人もただ苦笑いするしかなかった。あんなに苦しんだショットの調子に手ごたえを感じていただけに、結果が残せなかった悔しさはひとしお…に違いない。

しかし、ショットの調子を開幕戦までに十分戦える状態にまでもってきた事は評価すべきこと。後はとにかくパッティングだ。そして今週、同じハワイで開催される2戦目「フィールズオープン」を前にして、コーチである父・優さんがコースに姿を見せた。優さんにパッティングの修正ポイントをいくつか聞くのみで、あっという間に好感触を取り戻すことができた様子。パッティングの感触に、本人も納得の表情を見せていた。

開幕戦で予選落ちを喫したとはいえ、復調の兆しを見せる宮里からは「前の宮里に戻った」というよりも、また『新たな宮里が見られるのでは』という期待感を感じずにはいられない。2戦目こそ、心技体そろった姿を見せて欲しい。



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