「バカバカしくなった」3位・今野康晴の不満顔
コーヒー通が昂じてカフェのオーナーになったマルちゃん
2014/05/05 08:39
全国各地を転戦するのが文字通りツアープロ。そんなプロたちの唯一と言っても過言ではない楽しみは食事だ。当然みな舌が肥え、いつの間にかグルメになっている。だからご当地で美味しいものを食べたければプロたちから情報を得るのが間違いない方法だ。
例えば北海道のジンギスカンならどこの店とか、名古屋のひつまぶしならこことか、神戸の牛ならどこそこのステーキハウスとか、福岡のおばんざいならあそこ、といった具合に、土地土地の美味しいものを尋ねれば、ズバリと教えてくれる。
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ロスを米ツアー転戦の拠点にしていた丸山茂樹も、もちろん舌には絶大な自信を持っている。そんなマルちゃんが惚れ込んだオーガニックコーヒーを飲ませるカフェがロスにある。ロスで5店舗を展開するアース・カフェだ。初めてその店に行ってすっかり気に入ったマルちゃんは、すぐにオーナーへ「自分もこういう店をやりたい」と手紙を書いたそうだ。
それから4~5年目にやっとオーナーと面会でき、直接マルちゃんの熱意を伝えたが、すんなり話が進んだわけではない。それからメールでやり取りすること3年を経て、ようやく東京の代官山にアース・カフェ日本1号店をオープンに漕ぎ着けたのは昨年4月。オリジナルの味を大事にした上で紅茶などは日本人好みのテーストをマルちゃんの監修で出しているとか。
いかにも代官山らしいお洒落な店は、テレビドラマのロケ地になったりバラエティ番組にもたびたび登場している。
マルちゃんといえば、かねてから出身地の千葉の市川でラ・アーニー・マリスというイタリアンの店を持っている。「安いし、そこそこの味でしょ」とマルちゃんが言うその店は、「地域密着なんです。市川の人を大切にしたいから」とのことだ。今でもそこの味見は「全部、僕がやっています」とこだわりを持っている。もちろん代官山の味もマルちゃんのお墨付き。
「オーナーが作った味のクオリティを引き継ぎながら、日本で美味しいコーヒーを出す店舗展開ができたらいいな」とマルちゃん。ツアー転戦で磨きをかけた“舌”を武器に新たな展開も考えているようだ。プレーヤー、解説者、そして実業家とますますマルチなマルちゃんだ。