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<“苦労人”の称号を返上・・・?! 2012年に河井博大が目指すもの>

2011/12/19 10:54

もちろん、プロゴルファーなのだから、まずゴルフが強いことがいの一番!!そこがまず何より人気の条件にはなるだろうが、そこにコースでは見せない素顔が加われば、きっと魅力倍増。ましてやそれが普段のキャラからは想像もつかないユーモアや茶目っ気に溢れていれば、ますますファンにならずにはいられない!!

以前にもこのコーナーで、そんなお話をさせていただいたかと思うのだが改めてそんな選手の一人が、今季ブレークしたベテランの河井博大(かわいひろお)ではないかと思うのである。

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酸いも甘いもかみ分けたかのような顔立ちや風貌、また今年は日本プロで、プロ16年目にして悲願のツアー初優勝を達成して、男泣きに泣いたあの名シーンを思い返してみても、本人も認めるとおりに「苦労人」のフレーズが、自然と思い浮かぶ。

ラウンド中はめったに笑顔を見せないどころか、どこか苦み走った表情で飛球線を追う視線には「硬派」とか「無骨」とか「哀愁(!?)」といった言葉がしっくりと来てしまいそうな感じだが、普段の素顔は実は「ツアーでいちばん面白い選手」との評判が流れるほど、ユニークな人柄の持ち主なのである。

写真は、初出場を果たしたツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」でのワンシーン。大会は3日目に悪天候に見舞われて、中止の決定がなされるまで選手たちが、めいめい時間をつぶしていた時のこと。

クラブハウスの片隅でキャディ仲間と談笑していた河井がふいに「今一番のマイブームをやらしていただきます」と宣言するや、直立不動の棒読みで「承知いたしました、申し訳ございません」と言って、深々と腰を折った。

一瞬、流れた静かな空気・・・・・・。すぐに誰かが、「あ!分かった」と大きな声で「“家政婦のミタ”でしょう!?」と、いま大人気の日テレのドラマのタイトルを挙げると、「分かった~?!」と、それはまあ、嬉しそうに微笑んだのだ。

そして、さらにおもむろにポケットから取り出したのは、なにやら3つの黒い粒。「やずやの香酢です!」と、健康食品の名前を挙げて、これまた嬉しそうに「僕がなんでこれを飲んでいるか・・・。何を隠そうお肌のためです!!」と言ってパッと口に放り込むと、「これでCM契約、頂けるかも・・・・・・!?」とニンマリだ。

そして、翌週には年末恒例の部門別表彰式で、ビシっと決めた。181センチの長身にはことのほか映えるスーツ姿で、5年ぶり2度目の「パーオン率賞」を受賞した。「でも、課題はパッティング」とさっそく課題をあげた河井は「苦手を克服して、来年はもっと優勝争いに絡む」と目標も掲げた。

さらに2012年は「苦労人」の称号も返上する!?「・・・いやいや、みなさん僕の見た目に騙されているだけで、実は全然苦労してないんですよぉ~」と、これまたコースではめったに見せないおどけた表情で笑ってみせた。

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