ツアープレーヤーたちの責任感<高橋竜彦>
2006/07/10 12:00
2週前のUBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズでツアー通算2勝目をあげた高橋竜彦。
優勝賞金3000万円と、5年間のシード権と、世界ゴルフ選手権『ブリヂストン招待』の出場権と…。超・ビッグな賞品の数々を手にした上に、さらにはこんなあま~い副賞も。
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開催コースの地元・茨城県から提供されたクインシーメロン100箱。応援に駆けつけた妻・葉月さんもメロンには目がないそうで、夫婦で大喜びしていたのもつかの間だった。
チャンピオンに副賞を直接手渡すために、わざわざ会場まで足を運んでくださった橋本昌・県知事に「日本一甘い茨城のメロン!!食べごろは今日から3日くらいですよ」と、言われて青くなってしまった。
1箱5個入りだから、合計500個。これを3日以内に食べないといけないことになる。
「とても食べきれない!!!」と、慌てた2人は、その場で大急ぎでお世話になった人の住所をリストアップ。約20箇所に直送してもらえるようお願いして、せっかくのメロンも腐らせずに済んだのだった。「良い恩返しをすることができたし、良かった」と、夫婦揃って胸を撫で下ろした高橋。
日がたてばたつほどに、このツアー通算2勝目の喜びと重みを強くしている。ツアープレーヤー№1を決めるこの大会で、チャンピオンとして最終日の18番グリーンに上がったときの感動は、いまも忘れられない。グルリとスタジアムになったギャラリースタンドから、いっせいに拍手と歓声が沸き起こった。「ここにいるみなさんが、僕の優勝を称えてくださっているということがものすごく感じられて。プロになってよかったと思えた最高の瞬間。ほんとうに嬉しかった」と振り返る。
「しかも、あの難しいコースで最高のプレーをして1番になれたこと。その実感は、今もあとからあとから沸いてくる。これがメジャーに勝つということなんだって。『ああ、こんな良い大会で勝つことができて本当によかった』って、しみじみと思います」と、高橋は言った。
優勝インタビューで思わず言った「日本ツアーは世界で一番良いツアー」というコメントは、そんな感動の気持ちから、自然と出たものだった。「ツアー選手権は年々、良い大会になっていく。僕らの力で、ますます価値を高めていかないと・・・」。ビッグタイトルを手にした責任感は、日を追うごとに増しているそうだ。
トーナメントで起こったルール裁定の実例
<UBS日本ゴルフツアー選手権>
2日目、12番ホール(パー4)セカンド地点で競技委員要請があった。プレーヤーAの球は左サイドの林の中で折れた小枝に寄りかかるように止まっていた。
プレーヤーAは競技委員に小枝を取り除いたとき球が動いたときはペナルティーがつくことを聞いて、しばらく考へ球を動かさないでうまく小枝を取り除こうとしたが、結果的に球も動かしてしまい1ペナルティーでその球をリプレースする事となった。規則18-2a
読者の皆さん、ラフや林の中で小枝や葉を取り除くときは十分注意が必要です。