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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちの内助の功<井上信>

2009/03/02 11:12

今年、ますます活躍の予感だ。プロ12年目の井上信が今年1月25日に結婚式をあげた。明日香さんと都内のホテルで披露宴をとり行ったが、内助の功はすでに証明済みだ。開幕直前の2月に籍を入れ、幸せいっぱいで迎えた昨シーズンは10月の「キヤノンオープン」で4年ぶりのツアー通算2勝目を挙げている。

これまでは自分一人でやるしかなかったエントリー業務や宿交通の手配など、雑務はすべて明日香さんに任せている。「自分はゴルフだけに集中できる」というほかに、精神的なサポートも大きかった。明日香さんは、「こう見えて意外と悩むたち」という井上とは正反対。あっけらかんとした明るい性格は、まさに磁石のプラスとマイナスのように、ぴたりと合った。妻のポジティブシンキングに引っ張られるように井上も、前向きに物事をとらえられるようになったという。

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結婚式は、平塚哲二矢野東ら、仲良しのプロも参列し、和気藹々とアットホームな宴となった。最高潮に盛り上がったのが、お色直しだった。井上が2勝目を挙げた際のウェアで登場すると、かたわらの明日香さんは夫の所属コースのキャディ姿。千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブは、三角巾にヘルメットを装着するのが決まりだ。それすら忠実に、再現して登場したという新婦。28歳の乙女には、「少々照れくさかったのでは」と訪ねると、ブンブンと可愛らしく首を振り、「いいえ、ちっとも。実はね、私コスプレけっこう好きなんですよ!」と、のたまったのだ。驚いて、真意を聞き返すと「ウフフ」とこれまた可愛らしい笑みを浮かべ、「たとえばメイド姿とか……(笑)。前にトライしたことあって、けっこう慣れているんです」と、平然と答えた。

確かにこんな奥さんと一緒なら、毎日が楽しいだろう。連戦の疲れもさぞや癒されるはずだ。プロポーズの言葉は「プロゴルファーは不安定な職業ですが、責任は取ります。それでいいですか?」といった風だったというが、明日香さんならどんな苦労もいとわず、二つ返事で答えてくれそうだ。もちろん、井上の大黒柱としての自覚も見逃せない。そう言ったからには「やらなきゃいけない。やってやろうという気になった」。守るべき人が出来たという自覚が井上を、いっそう奮い立たせる。

今年、狙うはもちろん、ツアー通算3勝目だ。昨年、「キヤノンオープン」での連覇も視野に入れた。そして、毎年シーズン終盤まで引っ張ってしまう賞金ランキングによるシード権の確保。「今年は、早いうちに決めます。1試合でも多く上位で戦います」と、頼もしい。

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