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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちの新たな旅立ち<矢野東>

2007/04/30 01:02

矢野東の兄、勅仁(まさひと)さんがこのほど、群馬の富岡市議選で、みごと当選を果たした。吉報が入ったのは、つるやオープンの最終日。次の中日クラウンズの会場に向かう途中、夜8時ごろに父・英明さんから電話で知らされた。
矢野は、「初めから当選間違いなしと信じていた」が、それでも「選挙は、当日まで何が起こるか分からない」。
いざフタをあけるまでは家族も不安で一杯だったが、これでひと安心だ。

開幕直前には矢野も街頭演説に立ち、兄の選挙活動に一役買った。
「アニキにとっても、初めての経験。選挙がどういうものか、一からの勉強でいろいろと苦労していた姿を見てきたから。本当に嬉しい!」と、自分のことのように喜んだ。

デビュー当時からバッグを担ぎ、2005年のアサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアルゴルフトーナメントでは、念願のツアー初優勝へと導いてくれた勅仁さんが、祖父と父の跡を継いでいよいよ“政界デビュー”を果たした。

2歳上にもかかわらず、コースでは弟の“黒子”に徹し、献身的に支えてくれた。
矢野にとって、なくてはならない存在だっただけに、兄のサポートが受けられなくなるのは痛いが、「アニキは政治で、俺はゴルフで。お互いを引き立て成長していけたら、それはそれで最高ですよ!」。

矢野には、こうなったら勅仁さんにはもっと上を目指してほしい気持ちもあるそうだが、「まずは地元の人たちのためになる市政を目指して富岡市民の信頼を得られるように・・・。地道に、基盤を固めていってほしい」と、エールを送った。

勅仁さんの“後継者”として、今年からタッグを組むことになった石井恵可さんは、片山晋呉の元・専属キャディで女子プロの北田瑠衣さんの夫でもある。
「経験とキャリアは申し分なし。相性もばっちりだし、非常に頼もしい存在です」と、それぞれ別の道を歩むことになった兄弟ではあるが、「常に人に見られるという“プロ”という立場になって、気を引き締めてやらなくていけないという意味では立場は同じ」と矢野。
互いの存在が今後いっそうの励みになることは間違いなさそうだ。



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