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プレーヤーズラウンジ

プレーヤーズラウンジ・番外編<アマチュアの石川遼くん>

2007/11/19 12:23

そのプレーぶりやコースでの振舞いだけでなく、どんなときも明るい笑顔と、インタビューのハキハキとした受け答えもまた魅力のひとつ。先の三井住友VISA太平洋マスターズでも、“遼くんワールド”全開だった。本戦前日の水曜日の会見では、憧れの米ツアー選手に急接近! ジェフ・オギルビーと、アダム・スコットが退席するのと、遼くんがこれから入るのとでちょうど入れ違いになった。2人から「(5月の)ツアー優勝おめでとう」との賛辞と握手を求められて感激しきりだ。

5月のマンシングウェアオープンKSBカップで優勝したときの喜びと、それが与えた影響の大きさを改めてかみ締めたのもこのときで、「あのとき勝てていなかったらもちろん彼らとは会えていないし、挨拶すらできなかったんだなあって…。あの優勝がどれだけ大きかったか、といまさらながら思います。支えてくださった方に本当に感謝ですね」。

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いつもの折り目正しさでしみじみと振り返りつつ、「アダムより、ジェフのほうが背が高かった!」と初対面の感想を無邪気に語り、「ところで、アダムが座ったのはどっちの椅子ですか?」と確認してから満面の笑みで同じ席に座って、スーパースターのほのかな温もりを味わうなど満喫していた。

今をときめく16歳はツアーに出れば、どんな結果に終わっても毎日必ずインタビューに呼ばれる。ホールアウト直後は気持ちの整理がつかない、と会見を拒否するプロもいる中で、石川くんは嫌な顔ひとつせずインタビュー席にやってくる。

それは、2試合連続の予選落ちを喫した10月のブリヂストンオープンでも変わらなかった。まさかの乱調で86を打って、最下位まで落ちた大会2日目。さすがにその顔は引きつって、つぶらな瞳からは涙もこぼれんばかり。それでも気丈に質問に答え、こわばった表情のまま笑顔さえ浮かべようとしたのだ。そのあと、3試合ぶりの予選通過を果たした三井住友VISA太平洋マスターズで改めて当時の心境はどうだったのかとの質問をぶつけた報道陣に、「確かにあのときは、もうその日のプレーなんか振り返りたくないって気持ちでした」と本音を吐露しながら、こう続けた。
「でも、あのとき会見に呼ばれなかったら、今も引きずったままだったと思うんです」。

今年いちばんの目標だった日本アマでやはり予選落ち。ショックのあまりそのときは珍しく「気持ちが落ち着くまで、1時間ほど待ってほしい」との要望を出したが、「あのときは、会見の大切さが分かっていなかった」と石川くんは言う。

「その瞬間はショックでも、それを口に出してみなさんに聞いてもらうことで反省もできるし、気持ちもスッキリできる…。ブリヂストンでは予選落ちにもかかわらず会見に呼んでいただいて、そこでみなさんとお話しするうちに気持ちが整理できたから。あれはほんとうに有難かったです」。

これがほんとうに16歳の言葉だろうか。インタビューでの受け答えも常にパーフェクトで、関係者の間でもますます人気は高まるばかりだ。その翌週に遼くんのラブコールを受けて、一緒に練習ラウンドを回ったイアン・ポールターも、「彼の年でマスコミに対応するのは難しいと思うけど、彼はそのあたりもしっかりこなしていて素晴らしいね!」と、憧れの選手すら、うならせた遼くん。マスコミ対応も、もはや世界レベルと言っていいかも!?

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