松山英樹はLIVと和解のPGAツアー専念に「後悔は全くない」
ウッズ&マキロイのLIV参戦を要求 PGAツアーとの和解案が明らかに
対立が続いていたPGAツアーとLIVゴルフの和解を巡る草案に、タイガー・ウッズとロリー・マキロイ(北アイルランド)のLIV大会への出場計画が条件に盛り込まれていたことが分かった。11日に行われた米上院の公聴会で明らかになった。
国土安全保障・政府問題委員会による公聴会で公開された約300ページに及ぶ文書によると、両団体の幹部は昨年末に統合に向けた接触を開始。4月に英ロンドンで行われた会談で、LIV側はPGAツアーの理事に対し、ウッズとマキロイがそれぞれ新リーグのチームを抱え、年間10試合以上に参加するプランを提案した。
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団体間で係争中の裁判の停止を進めるほか、LIVは所属選手のPGAツアーへの正式復帰、リーグの大会が世界ランキングポイント対象試合となるようを統括団体に促すことをツアーに求めた。PGAツアー、LIV、米女子ツアーのトップ選手による世界的なイベントをサウジアラビアで開催する案も挙げられた。
さらにLIVおよび、設立予定にあるPGAツアーとの共同会社を支援するPIF(パブリック・インベストメント・ファンド)のヤシール・アル・ルマイヤン最高責任者が、「マスターズ」の会場オーガスタナショナルGC、“ゴルフの聖地”であるスコットランド・セントアンドリュースの会員になること、国際ゴルフ連盟(IGF)の理事に就任するという要求もあった。一方でツアー側はグレッグ・ノーマン(オーストリア)をLIVリーグのCEOから解任する圧力をかけたことを認めた。いずれも現段階で決定事項はなく、交渉が続いている。
文書には両団体の幹部と、仲介役となった英国人実業家とのメールなどのやり取りが記載され、昨年11月にマキロイがアルマイヤン氏と面会したことも明らかになった。
両団体の話題は議会を巻き込む騒動に発展。6月6日の和解発表後、民主党の上院議員が、人権問題を抱えるサウジアラビア政府系資金を背景にしたLIVとの協力を問題視し、反トラスト法(独占禁止法)違反に該当すると主張した。公聴会には交渉にあたったPGAツアーのロン・プライス最高執行責任者(COO)とジミー・ダン理事が出席。召喚されていたジェイ・モナハン・コミッショナー、ルマイヤン氏、ノーマンは欠席した。