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温泉効果!? 申ジエ 2度逆転負けした大会でリベンジV

◇国内女子◇スタジオアリス女子オープン最終日(14日)◇花屋敷GCよかわコース(兵庫県)◇6316yd(パー72)

元世界ランク1位の申ジエ(韓国)が躍動した。雨が降るコンディションの中、2位から出て6バーディ、3ボギーの「69」でプレーし、通算9アンダーで逆転優勝。昨年11月の「ツアー選手権」以来の、ツアー通算22勝目を飾った。「全体のショットのリズム感が、今年一番良かった。本当にうれしいです」と笑顔で振り返った。

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出だしの1番(パー4)で2打目を「ランの計算をミス」し、グリーンをオーバーさせてボギーが先行したが、続く2番から2連続バーディで取り返した。7番(パー3)では「打った瞬間イメージ通りだった」と9mのバーディパットを沈めた。後半15番、16番も連続バーディとし勝利を手繰りよせ、最終18番でウィニングパットを決めると右拳を握った。

申はこの大会で、2012年(佐伯三貴)、17年(テレサ・ルー・台湾)と2度逆転負けを喫している。今シーズンは、3月の「Tポイント×ENEOS ゴルフ」で初日、2日目と首位をキープしながら逆転負け。「ここでもう一度負けたら、這い上がるのに時間がかかると思っていた」と今週は2つの大きなプレッシャーを背負って挑んだという。

前週は米ツアーの「ANAインスピレーション」で決勝ラウンド2日間をともに「69」とし、21位で終えて「いいゴルフができました」と好調を維持していた。9日(火)に帰国し、有馬温泉に行きリフレッシュした。「さすが日本三名泉でした。たくさん寝られたし、時差ボケもすぐに治った」。1泊でなんと6回も湯に浸かったという。なんでも昨年末に草津温泉に行き「なんで今まで行かなかったのだろう」と、以来すっかり夢中になっているようだ。

近年は、ジュニア育成を目的に「スリーボンド ジュニアトーナメント」を開催し、今年で5年目になる。今大会9位タイで終えた廣田真優も、2018年大会で優勝を果たしたいわば卒業生だ。ジュニアにはいつも「早く大きくなって、同じ大会で戦おう」と話している。それが叶い「誇りですし、うれしいです。恥ずかしいプレーをしないように、自分に拍車をかけるきっかけになる」と話した。

6戦目ながら賞金ランクトップに立ち、さらに開幕から5戦連続で続いていた日本勢の優勝を阻止した。「(国籍は)あまり気にしていない。LPGAのいち会員として戦っているだけ」と強調した。(兵庫県三木市/柴田雄平)

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