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1Wスランプを乗り越えて 勝みなみが成長したこと

◇国内女子メジャー第4戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ 2日目(23日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6471yd(パー72)

ショットと小技がかみ合った勝みなみは「67」で回り、通算6アンダーの3位につけた。首位に立ったアン・ソンジュ(韓国)の「65」に続く2番目の好スコアで12位から浮上した。プロ初優勝した前週「大王製紙エリエールレディスオープン」に続く好機に「ボギーなしはあすにつながる」と話した。

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後半11番(パー5)、第2打はファーストカットから残り217yd。これまで3Wなどでグリーン周辺まで運ぶことも多かったが、足場やピン位置、グリーン周辺の形状を踏まえて、勝は潟手(がたて)陽介キャディに「8Iで刻みます」と言った。

102ydからの第3打はミスになり唇をかんだが、今季多くの試合で勝のバッグを担ぐ潟手キャディは「あの1打はグリーンに乗せられなかった。ただ、特に100yd以内のショートゲームは本当に成長している。状況を見て『刻みます』ってすぐに判断することも多くなったし、マネジメントも変わってきた」。

今季途中で1Wの極度のスランプに陥った。フェアウェイキープ2ホール(14ホール中)に終わった10月「富士通レディース」2日目以降、1Wを封印することも周囲に提案された。徐々に復調したものの、当時について勝は「(1Wが左右に大きく曲がり)2打目以降は色々打ち方を試行錯誤しなくちゃいけなかった。(3打目で)どうにか寄せなきゃいけない場面が多かった。もともとショートゲームはすごく苦手。いまも得意とは言えないけど、あの経験で少しは成長できたと思う」と振り返る。

2連続バーディ直後の14番では深いラフに第1打がはまった。PWで残り45ydまで運ぶと第3打は58度でしっかり1mに寄せた。計6度1パットでパーを拾ったが、「乗らなかった場面もあった。(ピンチは)あんまりなかったですね」と平然という。

難コースでメジャータイトルをかけた格上との優勝争い。「(2週連続優勝への意識は)全然そんな…。ただ、あしたも自分のプレーに集中します」。シーズン最終戦は成長を見せる絶好の場だ。(宮崎県宮崎市/林洋平)

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