アン・ソンジュはペットのモモンガに癒されシーズン終盤を戦う

◇国内女子◇伊藤園レディス 2日目（10日）◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741yd（パー72）

13位スタートから「67」をマークし、首位と3打差の通算8アンダー5位に急浮上。賞金女王へまい進を続けるアン・ソンジュ（韓国）だが、1カ月前は失意のどん底にいた。「富士通レディース」最終18番で1mのパーパットを外し、1打差2位の惜敗に涙。「本当に久しぶりに泣いた。実は、その後もしばらく立ち直れそうになかった」という。

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傷心のアンが癒しを求めたのは、スマートフォンから流れる動物たちの動画だった。そこで目に留まったのが、愛くるしい姿で映るモモンガたち。「可愛いモノと一緒にいると気持ちも前向きになれる」と、すぐに夫に相談して購入を検討した。

「日本で売られていないと思っていたけど、探したら見つかった」と、ペットショップで2万8000円のメスを2匹飼うことにし、ミミとパピと名づけた。夜行性のため昼間は手がかからず、ツアー転戦にも連れて来る。「モモンガ用の餌もおやつもあるんですよ。それをあげているときが本当に可愛くて」。賞金ランキング1位で戦うシーズン終盤においても、変わらず大切な存在になっている。

今週で優勝となれば、4季ぶり4度目の賞金女王が決まる。期待が高まる中でも「このコースでここまでスコアを出せると思っていなかった。あしたの結果は誰にもわからない。トップ5に入れれば」と話し、表情を引き締めた。（千葉県長南町／林洋平）