2試合ぶりの予選通過 笑顔のイ・ボミ「キャディのおかげ」
2018年 スタンレーレディスゴルフトーナメント
期間:10/05〜10/07 場所:東名CC(静岡)
イ・ボミ 今週のキャディはアルゼンチン出身の元農大生
◇国内女子◇スタンレーレディスゴルフトーナメント 事前(4日)◇東名CC (静岡)◇6571yd(パー72)
イ・ボミ(韓国)は今大会でアルゼンチン出身の加々見パブロ東(あずま)さん(39)をキャディに起用する。イは「コミュニケーションは全部日本語です。全く問題ないです」という。
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成績不振のイは8月の「ニトリレディス」(予選落ち)を最後に、6季コンビを組んできた清水重憲キャディとの一時離別を決めた。その後は小平智の米ツアー初優勝を支えた大溝雅教キャディらをスポット起用。パブロさんは普段、パク・サンヒョン(韓国)のキャディを務めているが、今週は国内男子ツアーの試合がないため、イのバッグを預かることになった。
パブロさんはアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで生まれた。日本人の父と日系人の母を持つ。サッカー少年だったが、「まったくプロになれるレベルでは…」(パブロさん)と母国で大学に進学。その後は「父と話していたから、もともと日本語は話せていたけど、日本の大学で勉強したいと思った」と27歳のときに東京農業大に留学した。
母国ではゴルフに馴染みはなかったが、日本で友達に勧められ、ゴルフを始めた。トーナメント運営やキャディの学生アルバイトを行い、有村智恵、福嶋晃子らを担いだ。留学は農業について学ぶためだったが、「キャディとして生きていきたいと思うようになった」と日本で生活することを決めたという。
イは、濃霧のため最終日が9ホールに短縮された2015年大会を制した。「コースは良い思い出もあるけど、まだ自分のショットに自信がない。試しながらやるしかない」と話した。(静岡県裾野市/林洋平)