ユ・ソヨンが単独首位 3連覇かかる畑岡奈紗は17位発進
2018年 日本女子オープンゴルフ選手権競技
期間:09/27〜09/30 場所:千葉CC野田コース(千葉)
世界4位のユ・ソヨン 実力通りの首位発進「あすも攻める」
◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 初日(27日)◇千葉CC野田コース (千葉県)◇6677yd(パー72)
同組で回ったアマチュアの安田祐香(滝川第二高3年)は「圧倒されました」と目を丸くした。畑岡奈紗は「いつも安定しているので、普通という感じ」と受け止める。元世界ランキング1位のユ・ソヨン(韓国)が、ボギーなしの7アンダー「65」で、後続に2打差をつける単独首位で飛び出した。
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最終18番(パー5)。残り85ydからの3打目は、奥の段に切られたピンにわずかに届かず、バックスピンで転がり戻った。「15番では簡単なバーディパットを外してしまった。16番、17番は難しいし、バーディを獲れそうなホールは18番しかなかった。だから、普段より少し集中した」という8mのパットをカップに沈めてガッツポーズ。「とてもハッピー」と笑顔をみせた。
序盤の数ホールは、ティショットが乱れていた。メジャー大会のタフなセッティングに加え、小雨がぱらつき、気温も下がった。「最初は65を期待していなかった」という。だが、「私はゴルフを長くやっているから、他の人にはわからないような違いがわかる。たとえ(スイング中の)1.5秒の間でもそう。ダウンスイングで少しだけ待つようにした」と、ラウンド中にリズムを修正して、スイングは復調した。
「途中で、自分がロースコアを出すチャンスがあることがわかった。良いスコアが出せるチャンスがあるときには、良いスコアを出さないといけない」とギアを上げ、前半に3バーディ、後半に入っても4バーディを積み重ねた。
米国ツアー初勝利は2011年の「全米女子オープン」。他にも、カナダ(2014年)と中国(2009年)のナショナルオープンを制している。新たなタイトルを増やしたいかと問われると、「もちろん」と即答した。「特に日本女子オープンは、(宮里)美香、(畑岡)奈紗、(諸見里)しのぶが勝ったのをテレビで観ていた。2015年しかプレーしたことがないけれど、良いセッティングだし、勝てたら特別ね」とにやり。
現在の世界ランクは出場選手中最高の4位。「この(軟らかい)コンディションなら、ピンを積極的に攻めていくことになる」と、あしたもビッグスコアを目指していく。(千葉県野田市/今岡涼太)