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かつての日本ジュニア覇者 蛭田みな美のプロキャリア

◇国内女子◇CATレディース 初日(17日)◇大箱根CC(神奈川)◇6704yd(パー73)

2015年8月の「日本ジュニア選手権」を制した21歳の蛭田みな美の目には後輩たちの姿が少しまぶしく映る。

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1学年下で米ツアーでも優勝した畑岡奈紗勝みなみ新垣比菜ら黄金世代のことだ。ジュニア大会でしのぎを削り、日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルチームではともに戦った。

14年に優勝した「日本女子アマチュア選手権」、翌年の「日本ジュニア」では2位に4打差をつける圧勝を遂げた。どちらも勝、畑岡、同学年の永井花奈らが出場した大会だった。

16年のプロテストを一発合格するなど、順調に歩み始めたキャリアに思えたが、ツアールーキーだった昨季、歯車が狂った。難コースに飛距離で対応しようとトレーニングを重ねた結果、「体の成長もあって、自分本来のスイングとのバランスがあわなくなった」。魅力だった確実性のあるティショットが、左右に散った。

「試合が来るからきちんと修正する時間もなかった。プロで戦うという厳しさを感じましたね」。シーズン後半はスランプに陥り、予選会を突破できず(68位)、今季の出場権は限られた。

今年は実家のある福島県を拠点に「すごく時間がある。体も違うし、前に戻ることはできないけど、成長につなげたい」と前向きだ。「練習のときは午前に3時間、午後にも。部屋でパターをしたり、1日中やっている」。4月には下部のステップアップツアー「九州みらい建設グループレディースゴルフトーナメント」でプロ初優勝を挙げた。

待機選手として今大会の出場権を手にしたのは、開幕前日の夕方のこと。コースでの事前の調整は、夕暮れ時に18ホールを歩いて回っただけだ。終盤2連続ボギーとし、2アンダーの23位タイで初日を終え「ショットがまだ全然ダメで…」と反省の言葉が並ぶ。

現在の目標は来季の出場権の確保で、レギュラーツアーのウェイティング出場を積極的に狙う。「(近い年代の)みんなが成績を出しているけど、正直自分のことでいっぱい。でも、これから先は長いと思う。いましっかり成長できるように」と誓っている。(神奈川県箱根町/林洋平)

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