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土砂100トン持ち込んだ手作り練習場 6位・木村彩子の原点

◇国内女子◇サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント 初日(13日)◇イーグルポイントゴルフクラブ(茨城県)◇6588yd(パー72)

ツアー未勝利で22歳の木村彩子が首位と1打差の5アンダー6位につけた。気温31.5度の中「ショットが安定していた」と汗をぬぐった。パーオン率100%と危なげない内容で5バーディ、ボギーなし。出場した直近3試合はすべて予選落ちしていただけに「決して好調ではなかったけど、試合に入ってみて徐々に良くなった」と安堵した。

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10歳で始めたゴルフの転機は、聖徳大学付属女子高1年の冬。中学時代から師事する仲村満コーチ(48)からの「自分たちだけの練習場を持とう」との提案に賛同した。「普通の練習場だとショットの練習をしても、あんまりアプローチはできないから」と木村。コーチの友人が所有していた千葉県白井市の土地に、10人ほどのジュニアとともに練習場『フェイバリットゴルフ』を作り始めた。

縦80yd以上ある土地にフェアウェイ、ラフを用意するために、まずは土を耕し、芝を敷き詰めた。「とてつもないほどの芝が運び込まれた。ただ金額が高いから業者さんに頼むのは、運んでもらうところまで」。バンカーの穴を自身たちで掘り、トラックで約100トンの土砂を持ち込んだ。

4面作ったグリーンは、水や薬を撒き、日々の手入れが必要となる繊細なもの。プレハブを練習場内に建て「コーチはそこで寝泊まりして、朝からグリーンの手入れをしてくれることもあった」。ネットに囲まれたショット練習の場所もあり、完成までに半年以上を要した。

数千万円にのぼる費用はすべてコーチが負担。一般には開放しておらず、ジュニアたちだけが技術を磨く場所になる。「すべてを注いでくれるコーチ、応援してくれる人のためにシード選手になりたい。今週はチャンスだから」。今季の賞金ランキングは68位。初のシード獲得へ気持ちを高めた。(茨城県阿見町/林洋平)

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2018年 サマンサタバサレディース



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