リゾートトラスト レディス初日スコア
2018年 リゾートトラスト レディス
期間:05/25〜05/27 場所:関西GC(兵庫)
単身来日の19歳ルーキー 異国で続ける“ひとり旅”
◇国内女子◇リゾートトラストレディス 初日(25日)◇関西ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6569yd(パー72)
異国の地で孤独な戦いを続ける19歳が、初日を終えて首位争いに加わった。ツアールーキーのカリス・デイビッドソン(オーストラリア)が7バーディ、1ボギーの6アンダー「66」とし、首位と1打差の2位発進。前半インに6バーディを集中させて、日本での自己ベストスコアにつなげた。
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スコットランドで生まれ、9歳のとき豪州東部のゴールドコーストに移住。現在は2つの国籍を持つが、日本ツアーには豪州国籍で登録をしている。地元のゴルフアカデミーで一緒だった日本人から日本の文化やツアーの話を聞いて憧れを抱き、「自分ひとりでやることに挑戦する気持ちで」と単身来日。昨年末のファイナルQTを11位で通過し、今季の出場権を得た。
同郷の大先輩であるカリー・ウェブと同じ事務所に属し、東京に日本人のマネージャーはいるが、基本的に宿泊先などの手配のみ。飛行機や電車、レンタカーによる移動を含めたツアー転戦をひとりで行う。電車の乗り換えやレンタカー移動で道に迷うこともしばしば。気持ちが沈んだときは両親に電話をかけるほか、散歩やトレーニングで発散しているという。
現在のツアー登録メンバーで豪州国籍はデイビッドソンしかおらず、頼れる先輩も少ない。そんな苦労が多い環境でも、上位のプレーが続けば自然と心も休まるはず。この日は得意なパットが冴えわたり、前半14番から6m、5m、5m、1mと決めて4連続バーディ。「自分に期待をし過ぎず、このコースを楽しみながらリラックスしてやっていきたい」と静かにほほ笑み、2日目からの戦いを見据えた。(兵庫県三木市/塚田達也)