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鈴木愛は苦手のプレーオフで敗戦 オフの不安は払しょく

◇国内女子◇ヨコハマタイヤPRGRレディス 最終日(11日)◇土佐CC(高知)◇6228yd(パー72)

怒涛の追い上げを見せたが、最後は力尽きた。鈴木愛は苦手とするプレーオフでアン・ソンジュ(韓国)に敗れ、「あと一押しできないと優勝はできない」と今季初優勝を逃した。

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首位と3打差の4位から出て、9バーディ、2ボギー、この日のベストスコア「65」。通算11アンダーでアンをとらえた。18番で行われたプレーオフ1ホール目。129ydから9Iを手にした2打目は、「アゲンストに感じたりして、打ち切れなかった」と風に惑わされた。10m以上を残して決められず。対するアンにバーディを奪われ、「最後はしょうがない」と淡々と語った。

今大会を含めて1勝4敗とするプレーオフで敗れたが、「きょうはわたしらしいゴルフができた」という。1組後ろのアンと3打差で迎えた終盤は、難関の16番から3連続バーディ締め。最終18番では右ラフからピンそば30cmにピタリと止めると、観客の声援に笑顔でこたえた。

一方、前半7番からの3連続バーディで折り返した後半10番(パー5)では、「バーディチャンスからボギーをやった」と悔いを残す。70cmのパーパットを外し、「こういう凡ミスをなくしていかないと(優勝は)厳しい。1打を縮められるようにしたい」と語った。

昨季は4年ぶりの日本人賞金女王になった。約3カ月のオフは取材やスポンサー企業のイベント、挨拶回りなどで休養は5日程度。「もちろん有難いけど、なかなかトレーニングの時間を作れない部分はあった」と振り返る。

そんなトレーニング不足がたたったのか。「体作りをする前に参加しちゃって」という1月の国内合宿では、左足太もも裏を肉離れした。本格的にゴルフに取り組みはじめた2月の米アリゾナ合宿でも、「最初の方はケガでまともなショットがでない」状態だったという。

トッププロゆえの“嬉しい悩み”で不安を残したが、前週の開幕戦(3位タイ)から2試合連続で優勝争いと、新シーズンに間に合わせた。優勝こそ逃したが、「きのうもショットはかなり良い感じで練習できた。きょうのショットもほとんど思った通り。やれることはやったし、ナイスプレーだったと思うので悔いはないです」と前向きだった。(高知県香南市/林洋平)

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