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奈紗に引き離されても… 永井花奈「陰からぴょこっと勝てたら」

◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 2日目(28日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6580yd(パー72)

6位で出た20歳の永井花奈が「68」で回って通算7アンダーの首位に浮上し、初優勝に王手をかけた。ジュニア時代の戦友・畑岡奈紗と最終日最終組で争う。昨年プロテストトップ合格し、本格参戦1年目。「みなさんの期待は奈紗なので、わたしは陰からぴょこっと勝てたら」と笑顔でおどけた。

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朝からの雨は勢いを増した。最終18番(パー5)で78ydからの3打目を52度のウェッジで1mに寄せて5つ目のバーディ。飛ばし屋有利のコンディションで同組の畑岡、穴井詩に10yd以上ティショットを引き離された。「(飛距離で)絶対に勝てると思っていなかったので、気にしなかった」とショット精度の勝負と割り切った。

飛距離を出せず、セカンドショットでUTを「10回」使ったが、15回のパーオンに成功した。前週の「マスターズGCレディース」(マスターズGC)で予選落ちし、翌21日(土)に同大会の会場で豪雨の中、屋根つきの練習場でひたすら打ち込んだ。「大きな大会で予選落ちして、かなり落ち込んでいたんですけどね」と母の裕子さんは笑ったが、「前週を踏まえると、ショットが本当に良くなった」(永井)と実を結んだ。

1学年下の畑岡とは2014年「世界ジュニア選手権」以来の同組で「同じ関東出身なので、昔から関わりがあった」間柄だ。「日本女子オープン」を連覇した同世代に祝福のLINEを送ったが、「去年(畑岡が)女子オープンを最初に勝ったときは、単純にすごいと思っていたけど、わたしは予選落ち。とにかく自分のことをやらなきゃと必死で」。一気に駆け上がっていくライバルをただ見上げた。

首位で迎える初の最終日。激しい雨の予報で、畑岡、穴井と同組に決定した。「実績だけ見たら相手は格上。(天候で飛距離の)有利や不利は考えない。緊張するかもしれないけど、自信を持っていきたい」と引き締めた。(埼玉県飯能市/林洋平)

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2017年 樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント



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