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ケガを乗り越えた工藤遥加 父からのアドバイスは?

◇国内女子◇北海道meijiカップ 初日(4日)◇札幌国際CC島松コース(北海道)◇6476yd(パー72)

プロ7年目、ツアー未勝利の工藤遥加が6バーディ、2ボギーの「68」でプレーして4アンダーとし、首位と1打差2位タイでスタートした。

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インから出た工藤は12番(パー5)で、奥4mの下りラインを沈めてバーディ先行。手前カラーから10mを沈めた13番、右奥から20mのアプローチを直接カップに沈めた後半5番とバーディを量産した。

昨年9月の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」で右脇腹に痛みが出て最終日に棄権。その後、右肋軟骨(ろくなんこつ)骨折及び肉離れと診断された。治療とリハビリを続けながらも、今年5月の「中京ブリヂストン-」では首や背中にも痛みが広がり、再び棄権を強いられた。

スイングに“タメ”を作れず、平均250~260ydという1Wの飛距離は30ydほど落ちるなど「ストレスが溜まって、精神的にもきつかった」というが、7月末の「センチュリー21レディス」頃から徐々に痛みは取れ始め、「自身の可動域を考えると、まだ100%とはいかない」としながらも、振り切れるまでに回復した。

だが、その後はチーピンに悩まされた。「右手がフックグリップだったのを、上から握るようにしたら出球が安定した」と、体をかばいながら自然と生じてしまったズレを調整し、この日は4ホール中3ホールのパー5でスコアを積み上げることに成功した。

父で、プロ野球・福岡ソフトバンクホークス監督の工藤公康氏からは「お前はお前」と、直接、体のケアに関するアドバイスはなかったという。「父の方法は性別の違いもあるから真似はできない」というのも事実。だが、「母(雅子さん)を経由してアドバイスをくれたんだと思う」と、最近になってヨガを始めた。

「初優勝は誰よりもしたいけど、焦らずにやっていきたい」。面と向かっては言われないが、いつも身を案じてくれている父に良い報告を届けたい。(北海道北広島市/糸井順子)

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