キム・ヘリムがツアー初出場で初優勝 2位に岩橋里衣
2017年 サマンサタバサレディース
期間:07/14〜07/16 場所:イーグルポイントGC(茨城)
キム・ヘリム 狙い通りに初出場初優勝→日本ツアー参戦
◇国内女子◇サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント 最終日(16日)◇イーグルポイントゴルフクラブ(茨城県)◇6667yd(パー72)
一発勝負にかけた日本ツアーデビュー戦で、韓国ツアー4勝のキム・ヘリム(韓国)が大物ぶりを見せつけた。単独首位から出た最終日を5バーディ「67」でプレー。一時は首位の座を譲りながらもサンデーバックナインに3バーディを奪うチャージをかけ、後続に4打差をつける通算11アンダーで初優勝を遂げた。
<< 下に続く >>
韓国ツアーを主戦場にしてきたキムは、昨年2月に愛知県の三好CCで行われた4ツアー対抗戦「ザ・クイーンズ」に出場した際、「日本のギャラリーのマナーがすごく良かった」と興味を抱き、日本でのプレーを望み始めたという。今大会で推薦出場の機会に恵まれ、「優勝して、(日本ツアーの会員)資格を得られたら一番いいと思っていた」という思惑通りのタイトル獲得。出場資格を得ていた今週の海外メジャー「全米女子オープン」を辞退して日本へ渡った信念が、見事に実った。
この優勝により、7月28日(金)の午後5時までにTPD(トーナメントプレイヤーズディビジョン)単年登録の申請書を提出し、承認が得られれば、優勝翌日から365日間までのツアー競技に出場できる(米ツアーを兼ねたTOTOジャパンクラシックを除く)。
最速で次週の「センチュリー21レディス」から出場が可能だが、今季すでに2勝を挙げる韓国ツアーで賞金ランキング2位につけており、今年は賞金タイトル争いを優先する見込み。「(日本への)本格参戦は来年になると思うけど、これから考えたい」と述べた。
韓国・ソウル市出身の27歳。幼少のころはテコンドーに打ち込んでいたが、中学3年時に親とゴルフ練習場へ行ったことをきっかけにゴルフを始めた。2008年からプレーする韓国ツアーでは16年に初優勝を含む年間2勝を達成し、自己ベストの賞金ランキング6位に入った。(茨城県阿見町/塚田達也)