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2ホール残し完走できず…無念の“初棄権”に青木瀬令奈は涙

◇国内女子◇ニチレイレディス 2日目(17日)◇袖ヶ浦CC新袖C◇6566yd(パー72)

青木瀬令奈が2ホールを残して、右肩痛のため棄権した。テーピングを巻き「出来ればやりたかったけど、厳しかったです」と無念の表情でコースを去った。

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前日の17番で負傷。強行出場したが「(きょうの)前半を終えた時点でもう厳しかった」と激しい痛み。アウトから出て、予選通過ラインを下回るスコアで16番を終えたところで「これ以上は無理だ」と判断した。2011年のプロテスト合格以来、初めての途中棄権となった。

「休まない」は青木の小さなこだわりだった。開催地の愛知県のファンに「楽しみにしているよ」と言われた今年5月「中京テレビ・ブリヂストンレディス」は、開幕前に高熱がありながら出場した。

賞金ランクなどで出場選手の数が制限される「TOTOジャパンクラシック」や「LPGAツアー選手権リコー杯」を除いて、資格のある試合には出続けてきた。「私を応援してくれるファンもいる。選手にとっては(年間)38試合のうちの1試合だけど、特に地方で試合を楽しみにしてくれている方にとっては1年のうちの1試合だから」。

群馬県出身の青木は不動裕理のファン。ジュニア時代には地元開催の「SANKYOレディースオープン」を毎年のように観戦した。「サインをもらったり、声をかけていいのかな?と迷ったり。毎年、その試合を見に行くのがウキウキで。不動さんの“追っかけ”をやっていた分、ファンの人の気持ちはわかるんです」。

2週前の「ヨネックスレディス」でツアー初優勝を遂げたが、下部ツアーでくすぶる時代もあった。女子ツアーは過密日程で出場試合を選ぶのもプロの戦い方だが、「当時からトップの試合は憧れだった。出られない日々があったからこそ、できる限り出たい気持ちがある」としてきた。

この日は残り2ホールを耐え切れず、「申し訳ないです」と涙を流した。(千葉市若葉区/林洋平)

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