森田理香子が賞金女王5人目のシード落ち「26歳、終わりたくない」
計29勝…有村、森田、諸見里の来季を決める残り18ホール
◇国内女子◇最終予選会(ファイナルQT) 3日目(1日)◇東急セブンハンドレッドクラブ 東コース(千葉県)◇6456yd(パー72)
今年の最終予選会(ファイナルQT)にはツアーの主役を演じていた選手たちが多く出場している。通算13勝の有村智恵、通算9勝の諸見里しのぶ、2013年の賞金女王で通算7勝の森田理香子。3選手で計29勝となる。
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今季の実績では今週40位以内に入ると、来季のほとんどの試合に出場可能。3日目を終えて、有村は20位。諸見里が45位、森田は6オーバー57位だ。
有村は3日間を「73」「72」「71」。寒いうえに雨と、コンディションが最も悪かったこの日は3バーディ、2ボギー。1番から出ると2番でボギーを先行させたが、4番では4mのパーパットを入れるなど粘った。優勝を目指す普段のツアーとは異なり、上位に入って来季の出場権の獲得が目的。「攻めのゴルフをするのは難しい。バーディ合戦にはならない。やっぱりボギーを出さないように」と言う。
今シーズンは故郷・熊本県が震災に襲われ、主戦場としていた米下部ツアーから撤退を決めた。10試合と限られた出場で来季の切符を狙ったが叶わなかった。セカンドQT、サードQTを勝ち上がり、「あと1日。来年につなげる意味でも、気持ち良く終わりたい」と見据えた。
森田は、「寒くて距離感も難しかった。このコンディションで耐えられた」と及第点を与えた。初日の「77」が響くが、徐々に上向いている。「昨日まではシーズン中と同じようなミスをしていた。クラブの選択をミスしたり。本当はアンダーで回りたかったですが、きょうは良かった」8選手が並ぶ37位までは3打差ある。「結果はどうなるかわからない。でも、何かしら自分に得るものがあると思う。後悔なく、終わりたい」。静かに運命の1日に備える。
この3人のほかにも、香妻琴乃は48位から、通算6勝を挙げた北田瑠衣も80位から最終日に巻き返しを狙う。(千葉市緑区/林洋平)