テレサ・ルー4打差首位で最終日へ 比嘉真美子が2位に浮上
2016年 大王製紙エリエールレディスオープン
期間:11/17〜11/20 場所:エリエールGC松山(愛媛)
独走テレサ・ルー 焦点は最多アンダーパー記録
◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 3日目(19日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6474yd(パー72)
テレサ・ルー(台湾)が、首位を独走している。「67」「62」「67」で3日間を終えて、通算20アンダー。女子ツアーの72ホール最多アンダーパーは、2013年「アース・モンダミンカップ」で堀奈津佳が記録した21アンダー。天真爛漫な29歳は「目標は立てていない」とあっけらかんと言うが、大幅な更新もありそうだ。
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伸ばしても遠くなるトップの背中。最終組で一緒に回った原江里菜も目を丸くした。「(ルーは)ドライバーも飛ぶし、ショットがキレキレです」。この日は「69」でプレーし通算15アンダーとしたが、それでも5打差。決して勝負をあきらめたわけではないが、「彼女のスコアは操作できないから」と半ばあきれ顔だ。
同じく5打差を追う菊地絵理香は「(優勝は)無理でしょうね」と苦笑い。「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」から投入したスコッティキャメロンのパターが、馴染み出し8mのバーディパットを決めるなど「68」を出した。それでも「トップを目指すとなると、10アンダーくらい必要になる」と絶好調のライバルに脱帽した。
ルーの目線は、世界基準と言ってもいい。14位だった海外メジャー「全英リコー女子オープン」では、多くの日本人選手がコースの難しさを嘆く中で「ここなら、1日7アンダーくらい出さなきゃいけない」とキッパリ言っていた。16位で終えた「リオデジャネイロ五輪」でも、第2ラウンドの途中でトップに立つなど活躍を見せた。
「(2位との)4打差なんてすぐに逆転されちゃいますからね。他の選手も9、10アンダー出してくるかもしれない。とにかく、たくさんのバーディを獲って最高の結果にしたい」。今季3勝目に向けて、抜かりはない。(愛媛県松山市/林洋平)