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雲散霧消は許されず…立ちっぱなし待機に選手から不満も

静岡県の伊豆大仁CCで22日に開幕した「センチュリー21レディス」は正午前から濃霧がコースを覆い、中断こそなかったものの進行が大きく遅れた。42人がホールアウトできないまま、午後6時30分に日没サスペンデッドとなった。

5バーディ、3ボギーの「70」でホールアウトした青山加織は2アンダーの暫定5位タイで初日を完走できたが、長い待機時間について、選手によって公平性を欠いた運営対応に不満を募らせた。運よくクラブハウスで待機できた選手も多かった一方で、コース上で冷たい風雨にさらされた選手も数多く存在したからだ。

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青山は午前8時55分に10番からスタート。周囲の霧は刻々と濃さを増し、17番(パー3)のティグラウンドでは完全に視界が遮られた。競技委員の指示は、視界が晴れたら前進を求める現場待機。しかし、周囲には小屋もベンチもない上に、待機用のカートや車を要請してもいっこうに到着せず「1時間40分くらい、ずっと立ちっぱなし。凍えていました」。

青山は折り返し後の1番、2番、4番とバーディを重ねたチャージに「怒り?そうだと思います」。現場待機については理解を示しながらも、選手によって大きな差が生じた待機状況には、憤まん冷めやらぬ様子だった。

また、第1組の午前7時30分に1番から出た馬場ゆかりも、後半の13番ティで3時間ほどの待機を強いられた。青山と同じく周囲に落ち着ける場所がなく、1時間ほど経って車両を要請。こちらはワゴン車が到着したものの、席数が足りず全員が入り切れなかったという。再開の目途などの連絡も周知されず、待機中は「日没まで待たないといけないの?」という不安感も抱くことに。「前半は良いゴルフだったのに、体が硬くなってしまった」と、こちらは後半にボギーを重ね、3オーバーの暫定36位で終えた。

非難の声を受け、日本女子プロゴルフ協会の原田香里・大会担当理事は「競技の成立が第一だったので、少しでも進めたかった」と釈明。「(コース内の選手への)対応が遅れてしまったことは正直あった。選手たちを寒い中で待たせて申し訳なかった」と陳謝した。(静岡県伊豆の国市/塚田達也)

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2016年 センチュリー21レディスゴルフトーナメント



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