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父の指摘は図星 永峰咲希は無欲で初Vチャンス

国内女子ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディス」2日目、2打差の4位から出た永峰咲希が5バーディ、ボギーなしの「67」で通算9アンダー首位に浮上し、自身初の最終日最終組に入った。プロ3年目の21歳は「(優勝の)想像は出来ない」と笑うが、初タイトルに絶好のチャンスを迎えた。

最終組の1組前でアウトから出ると3番は135ydを9Iで1m弱につけバーディ先行。続く4番(パー3)は7mのスライスラインを決め2連続とした。6番でも3mのチャンスを活かし、後半は2つ伸ばしてホールアウトした。

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ノーボギーの危なげない展開でピンチは1回だけ。345ydの8番。ティショットを140yd先のフェアウェイ真ん中に並ぶ3本のスギの木に当てたが、続く4Uでの2打目をグリーン左のラフまで運び、2mのパーパットを落ち着いて決めた。

前々週「ワールドレディスサロンパス杯」で今季初の予選落ち。前週の「ほけんの窓口レディース」で2戦連続となった。焦りもあった。昨季はツアー参戦1年目でトップ10入り8回と活躍。周りからも期待される立場になり、自然とプレッシャーを感じていた。

普段は母・香奈子さんが帯同するが、前週までの2戦は父の賢一さんも来場。普段プレーを見ない父から試合後に「焦らない。まだチャレンジャーなんだぞ」と指摘を受けた。「決めたい、決めなきゃ勝てない」という気持ちが出ていたことに気づいた。「欲」を消して、勝つチャンスを得た。

優勝して高額賞金を獲得しても「貯金しなさい」と言われている。年頃の女の子だが、特別欲しいものもないという。家族や親戚にも、プレゼントはまだ考えていない。「みんなから(プレゼントは)大丈夫だよー、って言われるんです。うちは、みんな欲がないんです」と無邪気な笑顔を見せる。家族への最大のプレゼントは初優勝だ。(愛知県豊田市/林洋平)

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2016年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン



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