15歳アマ・山口すず夏が暫定首位発進 初日は降雨サスペ
2016年 Tポイントレディス ゴルフトーナメント
期間:03/18〜03/20 場所:鹿児島高牧CC(鹿児島)
夢はでっかい15歳 山口すず夏、中学最後の挑戦
「緊張したけど上出来」。鹿児島高牧CCで開幕した「Tポイントレディス」初日、アマチュアの山口すず夏(15、相模原市立鵜野森中3年)が5バーディ、1ダブルボギーの「69」でプレーして、3アンダー暫定首位の好発進を決めた。
今週の火曜に中学の卒業式を終えたばかり。2015年の「全米女子オープン」に当時14歳で最年少出場を果たした逸材だ。同年10月の「日本女子オープン」以来5カ月ぶりのプロトーナメント出場で、堂々たるプレーを披露した。
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悪天候による一時中断は、2アンダーでインスタートの前半を終えて、いったんクラブハウスに戻ってきたころ。再開後の2番でティショットを右にふかしてOBとし、ダブルボギーを喫した。しかし、その後は「ショットが(ピンに)ついたところで入ってくれた」と、3つのバーディを重ねた。
今大会が中学最後の試合となり、4月からは東京都内の高校に進学する。「あしたは何が起こるか分からないけどまずは予選通過したい。獲ったことのないローアマチュアも獲りたい」。
この冬は充実した日々を過ごした。12月には「全米女子オープン」の予選会で出逢い、本戦でキャディを務めてもらったハワイ在住の知人宅にホームステイし、練習と英語の勉強を兼ねて3週間を過ごした。1月には知人の紹介で、プロ野球・横浜DeNAベイスターズの三浦大輔選手の自主トレにも参加。3日間一緒にトレーニングを行うなど、新しい体験の連続だった。
そんな刺激を求めたのは、いつか米国でプレーしたい気持ちがあるからだという。「全米女子オープンに出場して、強くそう思うようになった。アメリカで戦いたい理由?世界の舞台で一番になりたいんです」。15歳が一気に大人びて見えた。(鹿児島県姶良市/糸井順子)