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飛距離ではプロに勝っても…16歳アマ畑岡奈紗、力の差を痛感

埼玉県の武蔵丘GCで開催された「樋口久子 Pontaレディス」の最終日、16歳アマチュアの畑岡奈紗(茨城・翔洋学園高2年)が4バーディ、5ボギーの「73」でプレーして、通算4アンダー、7位タイでフィニッシュ。ツアー初出場で初優勝の大きな期待がかかった最終日だったが、プロの世界の厳しい洗礼を受けた。

「朝から緊張していた」と言うとおり、感じたプレッシャーはキャディを務める母・博美さん(45)にも伝わるほどだった。渡邉彩香茂木宏美とともに最終組でスタートすると、3番では5m強のバーディパットをねじ込み、6番では第2打をピン右30cmにピタリと寄せるショットを披露。スコアを伸ばす渡邉に必死で食らいついた。

だが、中盤の12番あたりからアイアンショットに精彩を欠き、4連続ボギーを喫して優勝戦線から退いた。そんな状況を見た博美さんが躊躇しながらも「開き直って、また振り出しからでいい」と声を掛けると、畑岡は即座に気持ちを切り替え、1Wを再び思い切り振り抜いた。

平均飛距離250ydというパワーを炸裂させ、16番、18番のティショットはツアー屈指の飛ばし屋・渡邉をわずか1ydながらアウトドライブ。この2ホールでバーディを獲り返し、最後まで見せ場を作った。

「私はコントロールショットが苦手で微妙な距離を残したときに緊張してしまう。プロはミスしてもパワーをセーブしたりコントロールして、リカバリーでパーを拾ってくる」と初めての大舞台で力の差を痛感した。「プロの試合に出られて、1日1日が良い経験になった」。大きな期待とプレッシャーを、まだ小さな背中で受け止めた。

勝みなみ(鹿児島高2年)に6打差を逆転されて優勝を逃した2014年の「日本ジュニア選手権」では、大粒の涙を流した。NASA(アメリカ航空宇宙局)に由来する奈紗という名前には「前人未踏の地を踏んでほしい」との思いが込められているという。初出場・完全優勝は成し遂げられなかったが、試合会場では涙を見せなかった。この敗戦の先にはきっと広大なフロンティアがある。(埼玉県飯能市/糸井順子)

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