前田陽子の“証明” 「自分の力」でつかんだツアー2勝目
2015年 センチュリー21レディス
期間:07/24〜07/26 場所:伊豆大仁CC(静岡)
前週Vの前田陽子、着信番号に覚えのない理由 その主とは?
国内女子ツアー「センチュリー21レディス」が24日(金)、静岡県の伊豆大仁カントリークラブで開幕する。前週の「サマンサタバサ・レディース」でツアー2勝目を挙げた前田陽子が、指定練習日となった23日(木)、18ホールをラウンドして最終調整を行った。
台風12号の影響で、降雨と強風の中での練習ラウンドだったが、時折、笑顔をのぞかせるリラックスムードを漂わせていた。2週連続優勝のかかる今週も「優勝は結果」であることは前週と同様。だが自力でつかんだ2勝目によって、「来季も出場できるし、のびのびとプレーできる」と心の余裕も生まれた。
<< 下に続く >>
“初優勝より2勝目が難しい”とされる中で、前田は初優勝から8カ月で2勝目を飾った。当然、周囲の反響も大きく、多くの祝福の言葉をかけてもらったと言う。
優勝当日の帰路には突如、前田の携帯電話が鳴った。ディスプレーに表示された電話番号は、見覚えがないものだった。「『もしもし、前田です』って出てみました。そうしたら聞き覚えのある声で『本庄です』と」。電話の主は、前田が所属契約を結んでいる伊藤園の本庄八郎会長で、直々のお祝い電話だった。
4月の「ヤマハレディース」で2位に入った際も、今回と同様に本庄会長から労いの電話をもらったという。ん?それなのに電話番号に見覚えがない?
「私なんかの携帯電話に、会長の電話番号をメモリーしていいかどうか、はばかられまして…」。控えめな前田らしい気遣いで、番号を登録していなかったというのだ。
「少しは期待に応えられたかな。これからも一生懸命頑張りたい」。常にサポートしてくれる所属先に感謝しつつ、好調を維持して真夏の伊豆決戦に臨む。(静岡県伊豆の国市/糸井順子)