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勝みなみ、母もびっくり“ピース”なバーディ

やっぱりお母さんが1番いい。アマチュアの勝みなみ(鹿児島高2年)が、国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」初日を7バーディ、3ボギーの「68」で回って首位と1打差の4アンダー、3位発進。母の久美さんがキャディを務めた効果を笑顔で認めた。

「お母さんの時は鹿児島弁のイントネーションで喋るし、黙っていても面白い」と、リラックスできるのがなによりのメリットだ。この日は序盤に3バーディを奪ったが、8番からの4ホールで3ボギー。すぐに振り出しに戻してしまった。

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悪い流れを止めるきっかけをくれたのは、やはりお母さんだった。「ここからがスタートだよ」。その言葉で気持ちが晴れたという勝は、続く13番で上って下る10mのパットを読み切って、バーディ奪取した。

「入ったと思ってガッツポーズしようと思ったら、ピースになった」。興奮のあまりグーのはずの手がチョキになっていることをお母さんに突っ込まれ、「恥ずかしかった」と笑い合った。一連のやりとりで、すっかり暗雲を吹き飛ばした。

15番では2打目を50cmにつけてバーディ奪取。16番(パー3)はグリーン奧のエッジから4mをパターで沈めて連続バーディ。おまけに18番(パー5)もバーディで締めて、一気に4アンダーまで伸ばしてフィニッシュした。

多くのプロ選手たちが「重い」というグリーンも、アマチュアの勝にとっては「ジュニアの試合よりも速くてやりやすい」。最近はパッティングで悩んでいたというが「あまり振らなくても行ってくれる」と、感触はばっちりだ。

「明日はボギーを1個に抑えて予選を通過したい。そして、最終日は(ホールインワンの賞金が掛かるパー3で)1個は入れたい」と、勝の目は真剣だ。

唯一、不安があるとすればお母さんの体か。「いつもは事前に調べるけど、今回は来てみたらコースのアップダウンが激しくて…。心配です」と勝は気遣った。実はこの日、ラウンド中に頼みの手引きカートが壊れてしまった。「今日はこれ。明日はわたし(笑)」。母・久美さんは両拳で腰をポンポンと叩きながら言った。

無事の帰還を祈っております。(山梨県上野原市/今岡涼太)

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