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堀奈津佳はマインドチェンジ!後押しした金メダリストの演技

20日(金)に佐賀県・若木GCで開幕した国内女子ツアー第3戦「Tポイントレディス」初日、ツアー3勝目を目指す堀奈津佳が7バーディ1ボギー、大会コースレコードの「66」をマークするロケットスタート。2014年9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」以来となる首位発進を決めた。

立ち上がりの2番で、「球の軌道と感触は良かった」という残り170ydからの第2打をピンそば2mに寄せてバーディ。3番もキレのあるショットでピン奥3mにつけて2連続とした。

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一方でミドル、ロングを問わず2オンが難しいと判断したホールでは、ティショットでUTを選択するなど、確実性を重視したマネジメントも奏功。トータル7つのバーディを量産した。

ツアーへの本格参戦を始めた2013年は2勝を挙げて躍動を見せるも、32試合に出場した昨季は、予選落ちが11回(棄権1)。賞金ランクは44位と歯がゆさを残した。

原因について、オフに考え抜いて出した結論は「フィーリングにとらわれすぎていた」こと。コースに臨んでも、ショットの感触が噛み合わない。「いいフィーリングでないと戦えない」と思って試行錯誤を始めると、余計に分からなくなる。結果としてスコアを落としては悩むという負のスパイラルに陥っていた。

抜け出す方策として見えてきた答えは「今の自分のプレーで、コースと向き合うこと」。より “現状”を受け入れたプレーに撤することを心掛けるよう、思考転換して新シーズンに入り、この日の冷静なコースマネジメントにつなげた。

気持ちの切り替えを後押ししたのは、もともと好きだというフィギュアスケートの観戦だった。昨年12月、全日本フィギュアスケート選手権で優勝した羽生結弦選手、クリスマスオンアイスに出場した浅田真央選手の演技を会場で見た。ケガなどの逆境にめげることなく、現状に向き合いながら輝き続ける強さに、同じアスリートとして共感し、思いを新たにした。

「スタジオアリス」が自身のスポンサーに加わり、ホステスプロとして迎える大会が1つ増えたことも、堀を奮起させている。「あしたはきょうみたいなプレーができるか分からない」と感触はまだ十分とはいかないものの、「昨年よりは落ち着いている」という自分で、再び輝きを取り戻したい。(佐賀県武雄市/糸井順子)

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