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アン・ソンジュ 4年前の“自分超え”ならずも単独首位

前週、今季4勝目を果たしたアン・ソンジュ(韓国)が、その勢いのまま「富士通レディース」の初日に8アンダーをマークして単独首位に立った。

「朝は寒かったので、ひじと手首が少し痛かった」というアンは、スタートの1番から5番まではショットを曲げながらもパーセーブを続けた。気温が上がりだした6番で最初のバーディを奪うと、7番パー5はグリーン奥のカラーから6mの4打目をパターで放り込み、8番パー3はティショットをピン左1.5mにぴたりとつけた。さらに9番は右サイドのラフから花道を使ってピン3mに寄せ、4連続バーディとした。

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後半に入っても17番までに5つのバーディを奪い9アンダー。最終18番で1つ伸ばせば2010年大会の2日目に自身が出した10アンダー「62」のコースレコードに並ぶところだった。

しかし、2オンに成功した18番は、12mのバーディパットが2.5mオーバーすると、返しのパーパットも外してしまった。「暖かくなってから痛みは出ませんでしたが、ショットの調子がいいわけではないので、欲を出さずにプレーしたらバーディがたくさん来ました。でも、最後はバーディを考えたら、3パットしてしまいました」。

最後のボギーは悔しがる一方で「今日の内容でこのスコアはうれしいです。初日からこんなに良いスコアが出るとは思っていなかったので」と両手を広げ、自分でもびっくりしたという表情を浮かべるアン。

この日同組でラウンドした宮里藍横峯さくらはアンにとって憧れの存在。「藍さん、さくらさんという私の好きなプロと一緒にラウンドできてすごく楽しかったです。ラウンド中も2人とは米ツアーの話や、ジュニア時代の思い出話ができました」と、ラウンドを楽しみながらスコアを伸ばした。

ベストスコアを出した10年には初日に7アンダーで単独首位に立ち、2日目に通算17アンダー。そして最終的には2位に7打差の通算19アンダーで優勝を果たした。今回も初日のリードを生かして完全優勝を成し遂げることになるのか。2週連続優勝に向けても最高のスタートを切った。(千葉市/本橋英治)

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