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宮里藍は「楽しく」イーブン 同組のアンには「ごめんなさい」

国内女子ツアー「富士通レディース」に5年ぶりの参戦となった宮里藍が、初日を2バーディ、2ボギーのイーブンパー「72」でラウンドし、首位と8打差の35位タイと静かなスタートを切った。

宮里は初日、アン・ソンジュ(韓国)、横峯さくらと同組でプレー。そのアンと、水曜日の練習ラウンドから1つの押し問答が続いていたという。

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初日の組合せが決まり、アンに「初めてラウンドさせてもらうので、よろしくお願いします」と挨拶されたが、宮里は「え?前に1回ラウンドしたよね」との認識。大会前日も互いに譲らず、初日のラウンド後も宮里は「絶対に回ったって!」と言い切っていた。

しかし、日本女子プロゴルフ協会に確認をとると、今回が初の同組であることが判明した。

確かに過去に1度、同組でラウンドする機会はあった。2012年「日本女子オープン」の予選ラウンドで2人の同組が発表。しかし、開幕直前にアンの祖父が他界し、急きょ欠場したケースがあった。

この日のラウンド後、クラブハウスですれ違った宮里に、アンが「調べてもらったら、やっぱり初めてでしたよ」と話すと、「本当!?それは失礼しました。私の間違いです。ごめんなさい」と宮里は丁寧に頭をさげた。

そんなやりとりもあってアンと笑顔で別れた宮里だが、イーブンに終わったプレーを振り返る表情も明るかった。「今日はすごく楽しくラウンドできました。初日から結構ギャラリー多かったですね。(日本オープンに出場中の)アダム・スコットに取られるじゃないかって考えていましたけど(笑)」。

今週は、同じ千葉県で男子メジャーが開催中。宮里の不安をよそに平日ながら2,549人のギャラリーが入り、その大半は宮里の組について歩いた。引き続き、多くのギャラリーが続くことが予想される明日の2日目。「今日は全体的なフィーリングは良かったけど、まだ日替わりなところがある。パッティングは迷いなく打てたし、まずは明日ですね」。今季、日本でのラストゲームになる予定だけに、スコアを伸ばしてファンの期待に応えたい。(千葉県千葉市/本橋英治)

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