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新たなスタートラインへ 上田桃子が再発見した自分らしさ

2014/08/24 18:36

「長かった。本当に長かった」。神奈川県にある大箱根CCで行われた「CAT Ladies」最終日、2011年の「ミズノクラシック」以来、約3年ぶりの優勝を飾った上田桃子は、そう言って長い息を吐き出した。3打差で森田理香子を追ってスタートした最終日、上田は「69」(パー73)で回って通算9アンダーとし、森田を1打差で逆転した。

優勝を決めた18番グリーンでは涙は1粒もこぼさなかった。「アメリカでの苦しかったけど勉強になった6年間。これでいいんだという気持ちがあったから涙が出なかったんだと思う」。上田は誇らしげに胸を張った。

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「結果より、自分が決めたことをやりきろうと思っていたので、朝から緊張もなかった」という上田は、1番(パー5)をバーディ発進とすると、3番(パー3)で2メートルを沈めてガッツポーズ。4番では136ヤードを9Iでピンそば30センチに突き刺して3つ目のバーディを奪い、森田に並んだ。

一進一退の攻防は続く。5番でバーディを奪った森田が再び単独首位に立ったが、7番で上田はピンそば40センチにつけて並ぶ。だが、直後の8番は3パットのボギー。前半を「35」で回った森田に対し、上田は「33」。1打差に迫ってサンデーバックナインへと突入した。

10番をボギーとした森田に対し、上田は12番(パー3)でティショットを1メートルにつけてバーディとし、初めて単独首位の座を掴む。182ヤードのこのホールで、上田がティショットに使ったクラブは11W。かつては得意としていたが、米ツアーへ参戦するようになってキャディバッグから姿を消したクラブだった。

「アメリカでは、自分にないものを補っていくという“足し算のゴルフ”をしていた。常に何かを求めていて、自分が何を持っているか散漫になっていた」。

今年4月に地元・熊本で行われた「KKTバンテリンレディスオープン」で予選落ちした上田は、気持ちを切り替えたという。「補う作業は自信をなくす。正直、今年は捨てようと思って、自分の土台を固めようと考え直した」。自分が何を持っているのか。見つめていく中で、得意だった11Wは再びキャディバッグへと戻された。

15番(パー5)の3打目は今週初めてバンカーに入れてしまう。だが、「試されていると思った」と冷静だった。そこから2メートルに寄せてパーで切り抜けると、15メートルのファーストパットを3メートル近くオーバーさせた16番では、返しを沈めてパーセーブ。ファーストパットには「ショートして、(森田に)隙を与えたくないと思った」という駆け引きも含まれていた。

1打差で首位に立って迎えた最終18番では、森田のバーディパットが外れたのを見ると、自身の5メートルのバーディパットは「決めるより、勝ちに徹しよう」と確実にカップ20センチに寄せて勝負あり。新旧女王対決を制した上田は、左手でガッツポーズを作って満面の笑みを浮かべた。

「泥臭く攻めること」。上田は自身の持ち味をそう定義した。たとえショットが曲がっても、上がってみたら好スコアという選手になりたい。「視野を広くするということ。(今日は)良いスイングをしようとは1回も思わなかった。そこへ持っていくんだという集中力が1番大事」。

勢いで5勝を挙げた07年だったが、「あの感覚は全然ない」と上田は言う。14年の上田は見失っていた自分を取り戻し、さらなる強さを身につけた。「これで終わりじゃないし、安心した気持ちもない」。あるのは“新たなスタートラインに立てた”という爽快感。箱根の清涼な風が、優しくチャンピオンの頬をなでた。(神奈川県箱根町/今岡涼太)

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