6月にリーチをかけた1億円突破をついに達成した

国内女子「スタンレーレディスゴルフトーナメント」の最終日、賞金女王レースでトップを走る森田理香子が、8番パー5でイーグルを奪うなど通算8アンダーに伸ばし、先週の「日本女子オープン」に続く2週連続の4位フィニッシュ。450万円を加算し、ついに、否ようやく？…とにかく今季の獲得賞金が1億円を突破した。

ついに…というのも、今季の開幕戦を制した森田は、その後も3位、2位と優勝争いに加わり、5月、6月には優勝も重ねていた。3勝目を挙げた翌週の「ニチレイレディス」（6月）では、シーズン4勝目を果たすと獲得賞金1億円突破し、2006年に大山志保が記録した最速突破の8月13日を大きく上回ると話題にもなったほどの勢いだった。

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ところが、その後は鳴かず飛ばずの成績が続き、先週の「日本女子オープン」の4位は、実に13試合ぶりのトップ10入り。ツアー参戦5年目の森田は、昨年7635万円稼いだのがこれまでの最高額で、自身初の1億円突破となったが、「ありがとうございます」と言葉少な。記録達成なるかと言われてから100日以上の月日が経てば、うつむき加減に苦笑いを浮かべるしかなかった。

「もう少し上位にいきたかったのですが、良いことばかりじゃないし、悪くても予選は通過できているので、パットとショットの精度を上げていきたいです」

課題は明確に認識し、上昇志向もなくなったわけではない。今季も最終戦まで残り7試合、本人にその気はなくとも周囲が賞金女王争いを放っておかなくなる。現在2位につける横峯さくらとは約2150万円差。連続4位を再加速のきっかけとしたい。（静岡県裾野市／本橋英治）