昨年27ホール対決で負けた森田は、その経験を生かし今季大躍進を続ける

国内女子ツアー「スタンレーレディスゴルフトーナメント」は、今年から開催時期が7月から10月に移行され、11日（金）に開幕する。昨年は濃霧で進行が遅れるなど、最終的に27ホールでの決着。最終日は9ホールの短期決戦となり、首位で迎えた森田理香子は1打のリードを守りきれず2位タイに終わった。

「負けて良かったというのはないですけど、負けて得るものも多かった」。9ホールの戦いで有村智恵に惜敗した森田は、昨年の試合を噛みしめるように振り返る。「今まで感じたことがないくらいの緊張感を覚えましたし、頭が真っ白になっちゃいました。一生忘れないぐらいの緊張だったので、あの試合で得たものを今後もいかしていきたいと思えた」。

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試合でも限られた状況でしか経験できない、張り詰めた緊張感。「あの経験があったからこそ、今の自分がある」。森田は、今年の大ブレイクへと至ったターニングポイントに捉えている。

シーズンも後半に入り、賞金女王へ一歩ずつ近づいているが、「自分が一番いいポジションにいることは判っていますが、タイトルを取りたいという考えではなく、優勝すればついてくると思うので、今週も優勝できるように頑張ります」。無欲の姿勢は今も変わらず、今季4勝目だけを見据えて明日の初日を迎える。（静岡県裾野市／本橋英治）