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古閑、優勝を逃すも笑顔 「やっと戻れたかな」

右手首の故障を抱えながら、1年4ヶ月ぶりの勝利へのチャンスを掴んで迎えた古閑美保の「meijiカップ」最終日。最終組を回るフォン・シャンシャン(中国)とジャン・ウンビ(韓国)との三つ巴の戦いが続いたが、終盤の16番、17番で痛恨の連続ボギー。最後は息切れし、優勝に2打及ばない通算12アンダーで終える結果となった。

9番で首位の座を奪われるが、11番、12番、さらには14番のバーディで再び首位に並ぶ大熱戦。「バーディを獲っても、一緒に回っている相手も獲ってくる。“いけるかな?”というよりは、“どうやってバーディを獲っていこう?”という感覚しかなかった」と、緊迫した展開が続いた。勝負の分かれ目は16番と17番(パー3)。いずれもグリーンを外しての連続ボギーに、「優勝争いをしている中で、一番やってはいけないこと」と悔しさを滲ませ、「相手がどうこうより、私の技術不足と力不足」と続けた。

だが、ホールアウト後の表情は清々しく、取材中も多くの笑顔を見せる古閑。「こういう位置でゴルフができたのは嬉しいこと。やっと戻れたかな、という感じはありますね」。現在は手首への負担を考慮し、トレーニングとストレッチ中心の練習メニューをこなしている。「練習を抑え、戦える体にし続けることが今は一番。今やっていることが間違いじゃないと信じて、これからもやっていきたい」。強く元気な古閑が、ようやく戻ってきた。(北海道北広島市/塚田達也)

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