2026年 宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメント

父は卓球の五輪金メダリスト 中国出身の16歳リュウ・ユジが叶えたい夢

2026年 宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 2日目 リュウ・ユジ
五輪金メダリストを父に持つリュウ・ユジ

◇国内女子◇宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 2日目(12日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6619yd(パー72)◇晴れ

未来の世界ランキング1位がいるかもしれない。35回目を迎えた本大会は、「神戸から世界へ」をスローガンに掲げ、1990年の開催当初からアマチュアに門戸を開いてきた。

2002年からは海外アマも招待するようになり、過去にはツェン・ヤニ(台湾)、12年大会を制した世界ランク3位のキム・ヒョージュ(韓国)らが参戦。今年は7カ国から各国協会の推薦を受けた選手が参戦している。初日「63」で単独首位発進した14歳のソア・キム(韓国)が話題をさらったが、五輪金メダリストの父を持つ16歳のリュウ・ユジ(中国)もその一人。17位から「70」で回って通算6アンダーとし、15位で決勝ラウンド進出を決めた。

リュウが両親の影響でゴルフをはじめたのは3歳の頃だった。父・劉国梁は卓球の中国代表として1996年「アトランタ五輪」で2つの金メダル(男子シングルス&ダブルス)を獲得したレジェンド。幼少期から卓球をはじめ、ピアノなどにもふれてきたが、「外でプレーできるし、旅もできるし、いろんな人に会える」と自らゴルフの道を選んだ。その決断を両親に伝えると、「ゴルフがやりたいのだったらサポートするよ」と背中を押してくれたという。

北京在住だが世界で戦うことを見据えて幼稚園のころからインターナショナルスクールに通い、流ちょうな英語を操る。将来の目標はプロゴルファーで、憧れの選手には「人格も含めて好きにならない理由がない」とリディア・コー(ニュージーランド)の名前を挙げる。代表監督や中国卓球協会会長も歴任した有名人の父を持つ苦労もあるはずだが、「実はそれを楽しんでいます。父のことをすごく尊敬しているし、気にしてはいません」とほほ笑んだ。同じアスリートとしてメンタル面でアドバイスをもらうことも多い。

2年後には大学に進学し、その後はプロになることが目標。そして夢の一つは、父と同じ五輪金メダリストになることだ。「一つの夢でもあります。一番大きな大会で4年に1回しか開催されず、国を代表してプレーできることも素晴らしい」と目を輝かせながらも、「まずは出場できるようにならないといけない」と謙虚に続けた。とはいえ、今年3月の米ツアー「ブルーベイLPGA」で12位に入る実力を持つ。そして、この日も父が見守る中、4バーディ、2ボギーと2つスコアを伸ばしてみせた。

2026年 宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 2日目  リュウ・ユジ
パワーもプロとそん色なく、1Wの平均飛距離はキャリー250yd

決勝の36ホールに向け、「まずはこの出場機会を与えてくれたことに感謝しています。学ぶことが多く、本当に楽しんでラウンドさせてもらっている。プロの選手とのラウンドで経験を持ち帰りたい」。日本ツアーでプロと同じ舞台で戦うことが楽しくてたまらない。そんなはつらつとした姿が、16歳の将来性を感じさせた。(神戸市北区/中村文香)

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