出られない沖縄も台湾も「メッチャ見ました」 菅沼菜々が待望の今季初戦
◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント 事前(19日)◇紫CC すみれC(千葉)◇6731yd(パー72)
その分、練習するしかない――。頭ではわかっていても、気になるものは気になる。広場恐怖症を抱え、飛行機や新幹線などの公共交通機関の利用が難しい菅沼菜々は沖縄での2週前の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」出場を見送らざるを得なかった。台湾での新規大会が2戦目のスケジュールに加わった今季は2週連続のスキップ。「(中継配信は)メッチャ見ました」と笑う。
仲間であり、ライバルでもある選手たちが早くも2試合を消化している。「沖縄も(ポイント配分の大きい)4日間大会ですし、台湾も賞金が高かったり、すごい遅れているっていう感覚もあるんですけど…」。焦りは全くないと言えばウソになるが、自らが抱えるものを勇気をもって公表し、正面から向き合いながらツアー3勝を挙げてきた。「行きたい思いはあるんですけど、あと2週間、自分だけ調整ができたと思って前向きに考えています」と決して弱音は吐かない。
CDデビューを果たし、「プロデューサーの方にも『思ったより売れました』って言ってもらっています」と笑うオフの取り組みはもちろんゴルフがメイン。シーズン終了時点で5㎏ほど落ちてしまっていた体重を取り戻す狙いも込めて背筋と下半身のトレーニングに励んだ。「下半身がどっしりするように。自分の感覚的には10ydくらい伸びたかなって思います」。(主に大臀筋を鍛える)ヒップスラストのトレーニングでは昨年よりはるかに重い負荷をクリアできるようになり、ビルドアップした身体の進化を実感しているという。
ポジティブな26歳の懸念材料といえば、「毎年“開幕”はすごく緊張する。まだ一回も予選を通ったことがないので、ちょっと怪しい…」。レギュラーツアーへ本格参戦するようになった2019年以降、自身のシーズン初戦で予選を通ったのはコロナ禍で開幕が6月末までずれ込んだ2020年(27位)のみだった。それでも、「調子的には悪くない。楽しめたらなと思います!」。中継を眺めることしかできなかった直近2週を含め、オフに積み上げてきたものを信じて鬼門だって乗り越える。(千葉県野田市/亀山泰宏)