「バーディ獲りたい」「待て待て待て」 はしゃぐ都玲華と諭すキャディは相性◎
◇国内女子◇ニチレイレディス 初日(20日)◇袖ヶ浦CC新袖C(千葉)◇6594yd(パー72)◇晴れ(観衆2876人)
開始早々に飛び出した同期を横目に、都玲華は奮い立っていた。同組の吉田鈴が前半2番からいきなりの3連続。バーディ発進から逸る気持ちを抑えてパーを並べ、自身も5番でバーディを奪った。「ヨッシャ!」アクセルを踏み込み、次ホールも果敢に攻めようとしたところで、隣から冷静な声が聞こえた。
「ミヤコ、今じゃない」
キャディの串田雅実さんと組むのは今回が初。以前から交流はあったが試合でバッグを任せる機会はなく、今週ようやくコンビが実現した。
元々が前のめりになりがちで、調子が出てくるとはしゃいでしまうタイプ。攻めたい状況では「バーディ獲りたい、入れたい」と気持ちが声に出るが、今週は「待て待て待て」のキャディの一声でたびたび我に返った。
冷静な(?)マネジメントの甲斐あって初日は4バーディ、ノーボギー「68」。奥から手前に向かって傾斜するグリーンが多いコースで、手前に落とす冷静なマネジメントでパーを並べた。「(チャンスに飛びつかないは)自分ではよぎらないから。キャディさんに『ここはステイ』『ここはゴー』って教えてもらいながら、学習しながら回れた。勉強になりました」と結果以上に学びがあった。
スコアも内容も充実の一日は「85、90点くらい」と評価する。一方で「でも、これを平均にしていかないと、優勝争いってできないから」と地に足はついている。ここまで7試合に出場する今季は5月「サロンパスカップ」の8位が最高位。「はしゃぎすぎず、受け入れながら」ルーキー一番乗りでのツアー優勝を着々と狙う。(千葉市若葉区/合田拓斗)