2週連続予選落ちから優勝へ 2年連続の全英に「勝って出たい」佐久間朱莉
◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープン 3日目(14日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6558yd(パー72)◇雨(観衆2724人)
佐久間朱莉が「大変な一日でした」と苦笑いしながら優勝戦線に踏みとどまった。
通算8アンダーの6位からスタート。スコアを3つ伸ばして迎えた8番は、あごの高いグリーン奥バンカーから15ydのショットを40cmにつけてパーセーブした。しかし、本領発揮は「爆風だった」という終盤に訪れる。
15番で返しの3mをねじ込み、3パットを逃れた。17番(パー5)は左バンカーから96ydの3打目を前方の木を避けるため、7番アイアンで低く出したが、ヘッドが強く入ってグリーンを大きくオーバーした。30ydのアプローチはピンを3mオーバーしたが、再びねじ込むパーセーブ。ツアー初優勝を挙げた4月「KKT杯バンテリンレディス」で5mのパーパットを3度も決めた最終日を思わせる粘りを見せつけた。
メルセデスランキング1位で年間女王争いをリードする立場で、直近2週連続予選落ち。今大会の最低目標は予選通過で、崩れていた「ショットのミスの幅を小さくすること」がテーマだった。フェアウェイキープ率は初日64.28%(9/14)、2日目71.42%(10/14)、この日85.71%(12/14)。風雨の影響もあって、この日のパーオン率こそ61.11%(11/18)にとどまったが、改善傾向にある。
今大会終了時点の「メルセデスランク上位3人」「今大会上位2人」(いずれも有資格者を除く)に、メジャー「AIG女子オープン(全英女子)」(7月31日開幕/ウェールズ・ロイヤルポースコール)出場権が与えられる。ランク1位の佐久間は現時点で獲得濃厚だが「優勝して決めたいです」。昨年は60位フィニッシュで「予選を通っただけ」だったメジャーだが、今年はさらに上へ。2週連続予選落ちからの今季3勝目にやる気満々だ。(神戸市北区/加藤裕一)