「リコーカップ」初日スコア結果
2024年 JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ
期間:11/21〜11/24 場所:宮崎CC(宮崎)
“フェーダー泣かせ”もねじ伏せる 竹田麗央の異次元ルート
◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 初日(21日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)◇曇り(観衆1584人)
林によってホール間をセパレートされた宮崎CCは左ドッグレッグのホールも多く、右に曲がるフェードヒッターには不向きとの声も上がる。やはりフェードが持ち球の桑木志帆は「66」で首位発進しながら「何ホールか、左から(木が)せり出していて難しい」と話すほどだ。
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そんな“定説”も、今季8勝を挙げてきた年間女王の竹田麗央には関係ないのかもしれない。「結構、木の上を行けるので。しっかり左を向いて打つようにしています」。目下ツアー1位(263.06yd)の飛ばし屋は球の高さも抜群。ティショットで木を越えられる分、むしろターゲットが明確になる時もあるから末恐ろしい。
言葉をプレーで証明したのが折り返しの9番(パー5)。フェアウェイが左に大きく曲がるホールで、竹田が1Wで放ったフェードボールは林の上空を通ってフェアウェイを捉えた。残り209ydのセカンドはバンカー越えの左手前ピンだったが、3UTで右上1mにピタリ。圧巻のイーグルを「(セカンドの)当たりはあんまり良くなかったけど、いいところに跳ねて乗ってくれた」と涼しい表情のまま振り返った。
最も左サイドの木が高く、「一番立ちにくいのは立ちにくい」という18番でも上を通せる“力押し”は、まさに異次元。「もったいないボギーがあった」とスコアを落としたホールを悔しがったが、ツアー史上初となる同一年の国内メジャー3連勝が懸かる今季最終戦で「67」。1打差2位と好位置につけた。
「初日としては、すごくいいスタート。4日間大会で長いので、毎日上位にいられるように」。淡々とした口ぶりからは、今季積み重ねた勝利に裏打ちされた自信もにじむ。ちなみにシーズンのイーグル数でも、この日「13」に伸ばした1位・桑木との差をキープする12個目。「1位をこの大会で目指したい」とほほ笑む。優勝はもちろん、獲れるタイトルは総なめにして、来季からの米ツアー参戦に弾みをつける。(宮崎市/亀山泰宏)